1. 残業時間を単位時間で切り捨て計算してはいけないワケ

残業時間を単位時間で切り捨て計算してはいけないワケ

 15分だけオーバーして残業時間をしたときに、「この分はカットだからいいや」といって切り捨てて計算していませんか?実はそれは法律的にいけないことなのです。ここでは残業時間を単位時間で切り捨て計算してはいけないワケを紹介します。

結構ある!?残業時間の切り捨て

期間雇用で工場のラインで働いているのですが、所定労働時間の8時間を5分超えたのに残業手当が払われませんでした。タイムカードには所定時間を超えて8分と打刻されていて、タイムカードのある距離から考えて5分以上働いていたのは間違いないです。

出典:残業を5分しているのに残業手当が払われない - 発言小町 - 読売新聞
 「残業をした場合は残業時間を切り捨てて記入しろ!」と要求してくる企業があるようです。しかし、この命令は実は違法なのです。

給料は全額支払うこと!=端数も給料出ます!

第二十四条  賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(以下略)

出典:労働基準法
 労働基準法の第24条には、賃金は全額支払う必要があるとあります。ここの解釈がポイントで、「全額支払う」ということは、給料が発生している時間を切り捨てはならないという解釈ができます。つまり、残業時間は切り捨てはいけないということになります。

現実的にはこうなっている

 現実的に、1分、もしくは1秒単位で給料を計算することは難しいですよね。そのため、厚生労働省も通達を出しています。

1. 1か月における時間外労働、休日労働および深夜業の各々の時間数の合計に1時間未満の端数がある場合に、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を1時間に切り上げること
(中略)
3. 1か月における時間外労働、休日労働、深夜業の各々の割増賃金の総額に1円未満の端数が生じた場合、2と同様に処理すること

出典:職場のトラブルQ&A ~時間外労働の端数処理~ | 福井県ホームページ
 現実的には、30分以上の残業時間の切り捨ては許されていません。たとえば、1ヶ月の残業時間が40時間35分だとしたら、41時間分の残業代を支払う必要があります。

切り捨てをしない場合どうすればいい?

 法律を守って行動する場合、自分の残業時間を記入する時は、基本的に切り捨てはしなくてもいいです。その後、会計などの給与の管理をする人が、合計を計算して端数で30分以上の残業が認められれば、1時間に切り上げを行います。


 ここでは、残業時間を切り捨てしてはいけないワケを紹介しました。残業している時間は全て給料の計算に入るということを覚えておきましょう。

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