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指導者によって新人教育の効果が違う!「OJT」を取り入れる意義とメリット!

Kazuhiko Tanabe

2014/05/22(最終更新日:2014/05/22)


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 人材教育の場として仕事における教育訓練としてOJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブトレーニング)という手法があります。「OJT」つまり職場内で日常業務を通じて、仕事に必要な知識や技能を習得するものです。そこで「OJT」を取り入れることの意義とそのメリットを挙げてみたいと思います。

【1】新社員が即戦力に

 大企業では、新入社員は一定期間、集合研修と呼ばれる座学や実技の研修を受けて
各課に配属される場合もあります。しかし、その研修において習得した知識を実務に生かすには、やはりある程度の経験が不可欠となります。OJTの長所は、日々の業務の中で上司や先輩が実際の作業を行って見せることで、実践的な技術の習得ができることです。仕事は継続的で反復的な作業を繰り返すことで徐々に身についてくるものです。一度の座学による講義だけですぐに現場に立てるようになるわけではありません。OJTに業務の見本を見せ、実践するサイクルを繰り返すことで、新入社員の戦力化を格段に推し進めることが可能となります。

【2】費用がかからない

 OJTは勤務時間内に通常業務を行いながらでの実施が可能です。そのため人員を割かれることもないため、その間の人員を補充する必要もありません。定時までに終えるスケジュールにしておくことで超過勤務手当も発生しないため、非常に経済的かつ効率的に実施することが出来ます。また、新入社員にとっても実際の業務を行いながら不明点を指導者に確認することができます。また、個々の能力に合わせて個別的な指導も可能なので、非常に効率的な訓練と言えます。

【3】指導者の最良が重要

 指導者が複数名居る場合には注意が必要です。その指導者の技能により新入社員の習熟度にバラつきが出てくる恐れもあります。新入社員は出身大学、年齢、性別そして得手不得手に差があります。実際に社会に出てその業務を行うのは初めてという状況です。その意味では横並びの中で、指導力の低い先輩が担当になってしまった場合は、不運にも他の新入社員との差が開いてしまいます。指導者となる以上、業務の一環であることはもちろんですが、新入社員の人生を左右すると言っても過言ではありません。

 OJTは会社組織内での訓練を行う以上、それには一定以上の指導者の技量が求められます。指導者がそれぞれの得意分野において、人選するように注意を払いましょう。

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