1. ビジネスモデルってどうなってるの?企業が「無料サービス」を提供する裏にある2つの狙い

ビジネスモデルってどうなってるの?企業が「無料サービス」を提供する裏にある2つの狙い

by University of Hawaii - West Oahu
 世の中には様々な無料サービスが存在します。無料サービスというと、料金が不要な代わりにサービスなどが、それなりのものばかりと思いきや、現在出回っている多くの無料サービスが有料サービスに勝るとも劣らない内容になっているのです。

 中には有料サービスよりも優れたサービスを提供していることもあるので、無料だからといって侮ってはいけません。ぜひとも有効活用したい無料サービスですが、料金を徴収していないのに、どうやってビジネスが成り立っているのでしょうか。今回は、無料サービスを利用したビジネスモデルについて解説します。

1. 新規顧客の獲得

 無料サービスを提供する目的として、新規顧客獲得のために、あえて無料でサービスを提供しているようなビジネスモデルが存在します。「DVDレンタル新規登録者5枚まで無料貸し出し」というようなサービスを、ネットDVDレンタルショップが提供していますが、これは無料でサービスを提供することで、サービスの利便性を実感してもらい、継続して会員登録してもらうことを狙って実施されているのです。

 このような新規顧客獲得目的の無料サービスは、これまでにはない業種や業態のビジネスを展開する時に有効な戦略です。一度利用してもらえれば、利便性を理解してもらえるというようなサービスを開始する時には、まず採算を度外視してでも体験してもらうことが需要になります。

 無料サービスを利用して利便性を実感した人のうちの何割かは、新規顧客として定期的にサービスを利用してくれるようになるので、無料サービス分の負担を補って余りあるだけの利益が望めます。

2. 追加購入の増加

 「1000円以上お買い上げのお客様に駐車料金2時間無料サービス」というようなサービスは、大型スーパーやデパートなどでよく見かける無料サービスです。このようなサービスを提供する目的は、車で来店した人たちの顧客満足度の上昇と同時に客単価の引き上げを狙っています。

 車で来店した顧客が購入した品物の合計金額が900円だった場合、顧客は駐車料金無料サービスを利用するために、本来購入する予定のなかった100円以上の品物を追加購入するのです。

 この時に駐車料金無料サービスによって、もたらされた店側の利益は100円分の売上アップであり、無料サービスによって追加購入を発生させる効果があったことになります。

 駐車料金のようにサービスの提供にかかるコストが固定費用のみで、利用に追加コストがかからない場合、他の部分で追加的な利益が発生するのであれば、無料でサービスを提供しても結果的に得をすることになるでしょう。


 無料サービスの裏には、サービスを無料で提供しても元が取れる分だけの利益を生むからくりが隠れています。サービスを提供する企業側と顧客側の両方にメリットが生まれるので、無料サービスを利用したビジネスモデルは、今後ますます増加していくのではないでしょうか。

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