1. 【ワード解説】勘違いしがちな「出向」と「派遣」の違い

【ワード解説】勘違いしがちな「出向」と「派遣」の違い

by Rodrigo_Soldon
 出向と労働者派遣の違いを知っていますか。出向には在籍出向と転籍出向がありますが、ここでは在籍出向と労働者派遣の違いについて紹介します。

一番の違いは労働契約

 出向と派遣の大きな違いは、契約関係です。出向では、もともとの雇用主と労働者に雇用関係があり、出向元と出向先の間で出向契約が行われています。労働者側からみれば、出向元・出向先の両方に対して労働契約関係があります。

 次に、労働者派遣についてですが、労働者派遣では、使用者としての責務・権利は派遣元にありますが、労働者に対する権限は派遣先にあります。つまり、雇用者と使用者が異なるということです。出向とは違い、雇用関係は派遣元と労働者の間にのみ存在し、派遣先と労働者には使用関係のみ存在します。

 そのため、時間外労働に対する扱いも違います。出向では、時間外労働をさせる為の協定は出向先のものが適用されるので、出向した労働者は出向先事業場の労働者と同様に残業しなければなりません。一方で、労働者派遣では派遣元事業場で残業を認めていなければ、派遣先で残業をさせることはできません。

出向と派遣の判断基準

 最後に、在籍出向と労働者派遣を判断する為の基準について述べたいと思います。出向と認められるための条件は

 ・出向先が指揮命令権をもっている
 ・出向先が賃金の一部でも支払っている
 ・出向先の就業規則や36協定が適用される
 ・出向先と出向労働者の間で労働条件の変更が可能なこと
 ・出向先で保険(社会・労働)に加入していること

 などです。これらに該当すれば在籍出向である可能性が高いと言えます。


 非常に分かりにくい在籍出向と労働者派遣ですが、実態を総合的に判断すればどちらなのかは判断可能です。雇用契約に関する知識は押さえておいて損はありません。特にこれらに関係する仕事をしている人はぜひ勉強してください。

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