1. 単に上司の怒りを買うだけ!「仕事を辞める」という連絡を"電話"ですることで生じる問題

単に上司の怒りを買うだけ!「仕事を辞める」という連絡を"電話"ですることで生じる問題

 今の仕事を辞める決意を固めたときは、まず、直属の上司にその旨を伝えるのが社会人としての常識です。伝え方は「直接会って、口頭で」というのが基本。よほど特別な事情がない限り、電話やメールを使って連絡すべきではありません。それはどうしてなのか。ここでは、上司の立場と、仕事を辞める連絡を電話ですることによって生じる問題点について説明します。

上司の立場になって考えてみる

 上司の立場になって、考えてみましょう。上司にとって部下の1人が仕事を辞めるというのは、様々な面でマイナスになります。まず、セクション内の戦力を失うという現実的なデメリット。その1人がいなくなれば、代わりの人材を入れることを考えなければなりません。

 上司は通常業務とは別に、「新たな人材確保」というイレギュラーな仕事をもつことになるわけです。また、部下が仕事を辞める、その理由や原因がセクション内にある場合、その責を上司が会社や人事部、上長から問われることも起こりえます。部下の退職が上司のキャリアに傷をつけることが、組織では実際にあるのです。「上司にとって、部下の退職がどういう意味を持つか」を考えれば、それがいかに大きな出来事か、わかるでしょう。

仕事を辞めることを電話で連絡することで生じる問題点

 上記のことを踏まえ、電話で退職の意志を伝えた際に起こる問題点を考えてみましょう。上司にとって重大事である部下の退職。それを電話連絡してきたら、ほとんどの上司は部下の常識を疑い、怒りを感じることでしょう。そして、「電話ではなく、直接会って報告、説明をしなさい」と指示すると思います。

 電話連絡だけで「了解した」と答える上司はいないのです。ということは、一度電話連絡した後に、あらためて上司に会って口頭で伝え、辞める理由を説明しなければならないのです。本来なら一度で済む話を、二度繰り返さなければならないのですから、退職を願い出る部下にとっても、時間的、精神的な大変なロスと言っていいでしょう。

 しかも、上司は機嫌を損ねてしまっていますし、怒りも感じているでしょう。そんな相手に直接話をするのは、大きなプレッシャーにもなりますし、話がこじれることも、実際にありえるのです。電話で連絡したことによって、上司に無用な「怒り」を抱かせてしまう。こんな「損な」やり方はないでしょう。

 退職する際には、まず上司に「退職願」を提出、その後正式な「退職届」を人事部などの管轄部署に提出しなければなりません。そうした手続きを進める際にも、上司とコミュニケーションを取る必要があります。ですから、いずれにしても、電話一本で退職できるわけではありません。


 できれば誰しも「円満退社」を望むでしょう。「望まない」という人でも、上記のように、マイナスにしかならない「電話での連絡」は避けるべきです。時間が無駄になり、上司の機嫌を損ね、自分も精神的に疲れるだけ。そう認識して、最初から、直接上司に話をするようにしましょう。

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