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漢文から改善方法を学ぶ!人間関係に疲れた時に読みたい言葉

藍原優

2014/05/10(最終更新日:2014/05/10)


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by d'n'c
 職場の人間関係に関して、嫌気が指してしまい、疲れたと思うときも多いのではないでしょうか。人間関係に疲れたときは、過去の人物の言葉から、次のステップを考えてみるのもよい方法だと言えるでしょう。ここでは、人間関係に疲れた時に読みたい言葉を漢文から紹介します。

自分の意見を捨てて柔軟に対応をすることが重要

舍己從人、最爲難事。己者我之所有、雖痛舍之、猶懼守己者固、而從人者輕也

出典: 克己10-23 - 黙斎を語る
 この言葉は、「己を捨てて人に従うのは最も難しいことだ。己とは自分自身の所有物だから、己を捨てるのは痛いだろう。それを恐れて己を守ろうとするものは、人に従う者を軽く見るものだ」という意味です。自分の意見を主張し、対立することは、人間関係の軋轢を生みます。相手の意見を柔軟に取り入れることが人間関係を構築する上でも重要なのではないでしょうか。

自己中心的な考えは人間関係を崩壊させる

養心莫善於寡欲

出典: 養心莫善於寡欲
 こちらの言葉は、「心を養うのに欲を少なくすることほど良いことはない」という意味です。待遇を良くしてほしい、出世したいというような欲に心を支配されていると、周りの同僚も邪魔な存在に見えてしまうでしょう。人間関係に疲れたというのは、周りとの競争に疲れたという意味もあります。協力して仕事を進める重要性をもう一度知りましょう。

人間関係につかれた原因は自己中心的な考えが原因

経路窄処、留一歩与人行、滋味濃的、減三分譲人嗜。此是渉世一極安楽法。

出典: 菜根譚 超訳: 前集13項
 「狭い道を歩くときは、一歩止まって人に譲り、おいしいものは三分(さんぷんではなく、分量としてのさんぶ)ほど人にわけて味わう。これが世を渡る極めて安楽な方法である」という意味が直訳では示されます。自分が先に行きたい、自分がおいしいものを独り占めしたい、ではなく何事も人と分け合う心を持てば、人間関係は円満になり、疲れることも減るでしょう。人間関係に疲れてしまうのは、自己中心的な考えが原因ではないでしょうか。自分が持っているノウハウやコツをシェアし、切磋琢磨することが、良い人間関係を生み、人間関係の疲労を軽減してくれます。


 ここで、人間関係に疲れたときに読みたい、漢文の言葉を紹介しました。漢文の言葉から学ぶ部分は大いにあります。人間関係に疲れた時の教訓として心に刻んでおきましょう。

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