1. 引き止められない場合は気持ちよく送り出そう!部下が「会社を辞める」と言ってきたときの対処法

引き止められない場合は気持ちよく送り出そう!部下が「会社を辞める」と言ってきたときの対処法

by emdot
 マネジメントスタッフにとって、部下が「会社を辞める」と言ってきたときの対処は、なかなか難しいものです。部下の退職は、その理由によっては上司が責任を問われることになりかねません。自分の社内的評価を左右しかねない問題ですから、慎重かつ適切な対処をしなければならないのです。では、具体的にどういう対処をすればいいのか。ここでは3段階にわけて、対処方法を紹介します。

1. ヒヤリングを行う

 部下が「会社を辞める」と言ってきたときに、上司として最初にすべきなのが、時間をかけたていねいなヒヤリングです。つまり、「辞める」というその理由を聞くのですが、その際、心がけなければいけないのが、できるだけ部下に胸の内を正直に語らせること。

 部下にとって、会社を辞めるというのは人生における重大事です。それを決意したということは、それなりの「覚悟」があるわけでしょう。その思いの強さを、すべて吐き出してもらうように配慮する必要があります。

 いけないのは、途中で口を挟んでしまうこと。「君はそういうけど」とか「自分はそうは思わない」という合いの手を入れてしまうと、部下は正直に話をする意欲を失ってしまいます。「とにかく聞き役に徹する」これがヒヤリングをする際に意識すべきことです。

2. 一度は引きとめ、改善策を考えてみる

 上手なヒヤリングをすれば、部下が「会社を辞める」という理由と、その状況、また、どの程度意志が固いのかが正確に把握できます。理由の中には、結婚や家庭の事情による退職というケースもあるでしょう。そうした場合は引き止めることはせず、むしろ喜んで送り出すことが、上司として取るべき対処法です。

 しかし、会社や職場に不満があったり、仕事や人間関係に悩みを抱え、退職を申し出ているケースでは、「考え直すことはできないか」と一度は引き止めるべきです。そして、「少し時間をくれないか。改善できる点がないか、考えてみるから」と、時間的猶予を求めるのです。部下の意志の固さにもよりますが、時間を置くことで「思いとどまる」という可能性も生まれます。

 ただ、あまり長い猶予期間を取ることはできません。部下は精神的に宙ぶらりんの状態に置かれるわけですから、長くても2~3日の間に、改善策を考えましょう。上記のような理由で退職を考えている場合は、有効な改善策を提示することで、部下の気持ちを変えることは可能です。

3. しつこく引き止めるのは避ける

 有効な改善策が思いつかなかった場合、あるいは、提示した改善策に部下が納得しなかった場合は、それ以上しつこく引き止めることは避けるべきです。無理に部下を引き止めても、心を変えることはできないのですし、部下の人生を考えても、またセクションの仕事を考えてもマイナスにしかなりません。最後は気持ちよく送り出すのが、上司の務めというものです。

 以上が、部下が「会社を辞める」と言ってきたときの対処法です。上司の対応を、他の部下たちも注視しています。「自分がもし『辞める』と言ったら、どんな対処をするのだろう」という目で観察しているのです。そのことを念頭に置いて、間違いのない対処を心がけましょう。

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