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誰に対しても同じやり方を押し付けていませんか?部下を育てるマネジメントと潰すマネジメントの違い

uedazyunpei

2014/05/08(最終更新日:2014/05/08)


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by __MaRiNa__
 部下を育てることは上司の仕事のひとつです。しかし、部下と言っても皆それぞれに個性があり、それぞれ得手不得手があるでしょう。当然、全ての部下を同じように育てているつもりでも、育つ部下と潰れる部下が出てきます。部下を育てるというのも、なかなか難しいものです。

 では、部下たちをマネジメントしていく上ではどのような点に気をつければ良いのでしょうか。ここでは、部下を育てるマネジメントと部下を潰すマネジメントの違いについてまとめてみました。

1. 「個々を理解すること」と「全てを同一視すること」の違い

 これは決して、出来のいい部下とそうでない部下を差別しろということではありません。ただ、どんな小さな仕事であっても「誰がやっても同じ」という扱いをしてはいけないということです。

 たとえ小さなことであっても丁寧で良い仕事をこなす部下であれば、それはしっかり認めることです。それが直接業績や数字に結びつかない場合であっても、前向きに仕事に取り組んでいる部下とそうでない部下とを同一視してしまう評価の仕方は、前向きな部下のモチベーションを著しく低下させてしまいます。

 そうなってしまえば、その部下が潰れてしまうだけでなく、他の部下たちも直接評価に繋がらないような仕事に対しては、手を抜くようになってしまうでしょう。部下たちをよく見て、それぞれの性格や得手不得手を理解し、良いところを伸ばしたり、足りないところをフォローしていくことが上司の役割なのです。

2. 「叱ること」と「怒ること」の違い

 おそらく、過去に上司叱られたことのない人はいないでしょう。そのときのことを思い出してみてください。頭ごなしに怒られて「確かにミスはしたけれど、何もそこまで怒らなくても…」と思ったことがある人もいるでしょう。部下に「そんなに怒らなくてもいいじゃないか」と思わせてしまう叱り方は、部下を潰す育て方です。

 部下が叱られた内容について正しく理解していれば、大抵の部下はこのような気持ちを抱くことなく、自らの失敗を反省してくれる筈なのです。部下を叱るときには、何が悪かったのか、その結果どのようなことが起こるのか、今後どうすれば良いのかを部下自身に理解させることを第一に心がけましょう。その上で、明らかにやる気のないような部下に対してのみ、強く叱る必要が出てくるのです。

3.「 目標を与えること」と「目標を曖昧にすること」の違い

 部下自身の業務上の目標は勿論のことですが、その目標の更に先を理解させることが大切です。何故その個人目標を達成してほしいのかということや、部署全体、ひいては会社全体の目指しているものを全ての部下に伝えられるよう心がけましょう。自分が何のためにその仕事をしているのかわかっているのといないのとでは、仕事に対するモチベーションが違ってきます。

 また、目標を共有していくことでコミュニケーションも深まり、信頼も生まれるでしょう。何のために頑張っているのかわからないような状態では、そういう環境を指揮している上司に対しての信頼も薄いでしょうし、部下は何を目指していけばいいのかわからなくなってしまいます。上司が部下の目指すべき方向を示し、信頼関係を築いていくことで部下が育っていくのです。

 以上、部下を育てるマネジメントと部下を潰すマネジメントの違いを3つ挙げました。部下を育てるのには、自分自身の仕事に対する前向きな姿勢も大切です。部下から「自分も将来はこんな上司になりたい!」と思われるような上司でいられるように心がけましょう。

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