1. なぜ無駄が多いと言われているのか?具体例から「マルチタスク」のデメリットを考えてみる

なぜ無駄が多いと言われているのか?具体例から「マルチタスク」のデメリットを考えてみる

by angermann
 マルチタスクで仕事をしているというと、すごく仕事ができる人のような印象と、マルチタスクには無駄が多いと言われることもあります。実際はどちらなのでしょうか?ここではマルチタスクで仕事を行っている2人の例を挙げ、無駄が多いと言われる理由と、その際に気をつけるべきことを考えてみようと思います。 

1.マルチタスクで仕事を行っている2人の例

 「マルチタスクで仕事をしている人」をよくよく観察すると、人によって作業の方法が全く異なっていることに気づきます。 

Aさんの例

 Aさんは、マルチタスクで次々と仕事をこなし、やるべき仕事が山積みになっていてもそれを的確にまとめて流れるように完成させていき、見事に短い時間で精度の高い結果を出しています。よって、Aさんはマルチタスクをまさに効率よく実践しているように見えます。

Bさんの例

 Bさんは、Aさんと同じように、やるべき仕事が山積みになっています。そしてマルチタスクで仕事をしているように見えても、その中で何度も同じ資料を見たり、今何をしているかがわからなくなって頭をかきむしったりして、結果的に「ただ時間を浪費している」ように見えます。そしてBさんからアウトプットされる結果も散々です。 

 よって、Bさんがマルチタスクで仕事をすると無駄が多いように思えます。AさんとBさんでは、明らかに違いが発生しているのです。この違いを考えると、無駄が多いと言われる理由が見えてきそうです。 

2.人間のマルチタスクは完全ではない

 人間がマルチタスクで仕事をする場合、そのパターンには2つあると言われています。

パターン1

 本当に同時に複数の仕事をこなせることができる。

パターン2

 実際に一度にこなす仕事は1つで、それを巧みに切り替えて複数の仕事を同時に行っている。

 そして、パターン1で仕事をこなせる人は、「ほとんどいない」と言われます。実際は、ほとんどの人がパターン2で行っているというわけです。仕事を自分の中で循環させながら業務を行っているということです。パターン2で行っている人は、その循環が滑らかでスイッチングのタイミングが巧みであるために、マルチタスクが完結しているのです。

 マルチタスクに無駄が多いのは、マルチタスクはパターン1の方法でやるものだと考えているからいうことになります。上記のAさんとBさんの場合、Aさんはパターン2を理解し、Bさんはパターン1を目指しているということです。ごく一部の天才以外は、基本的には片手以上のことを同時に考えることはできないと言われます。よって、マルチタスクをパターン1の感覚で考え、実践しようとすると、途端に無駄が多くなるのです。これがマルチタスクに無駄が多いと言われる理由です。 


 人にはそれぞれの個性があり、どこまでリアルタイムで同時並行的に行えるかは人によって違います。しかしほとんどの場合、マルチタスクを行う最大の秘訣はその切り替えの素早さにあります。行き詰ったタイミングや一段落したタイミングなどで、さっとタスクを切り替えられるように気をつけることが、マルチタスクの無駄を防ぐのに必要なことなのではないでしょうか。

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