1. この違いをきちんと把握できてた?似てそうで実は全然違う「提案」と「要望」の考え方

この違いをきちんと把握できてた?似てそうで実は全然違う「提案」と「要望」の考え方

by archer10 (Dennis)
 新入社員の人は、研修などもひと段落して、これから本格的に業務に入る頃かもしれません。その中で、今まであまり聞き慣れていない言葉にも遭遇することでしょう。学生の頃はあまり意識して使っていなかった言葉だったけれど、会社では大きな意味の違いがある言葉も中にはあります。「提案」と「要望」もそのひとつです。それぞれどう違うのか見ていきたいと思います。

「こうしてくれませんか?」の要望

 まずはわかりやすい「要望」から見ていきたいと思います。要望は、私側(自分や自社)から、あなた側(相手方や他社)に、「これをしてほしい」と強くお願いを出すことです。つまり、こちらが望んでいることを伝えて、改善などを要求することをいいます。例えば改善だとすれば、その改善の方法や関係者への調整など、改善に至るまでの作業は、向こう側が担うことになります。

 つまり要望は、私側がお願いだけ述べて、向こう側がそのために動くという構図になります。この時、メリットがもたらされるのは、言うまでもなく、私側となるのです。よく、市民が市長宛てに何かしらの「要望書」を出す、と言うことがありますが、その形です。

「こうしませんか?」の提案書

 一方提案は、私側(自分や自社)から、向こう側(相手方や他社)に、「こうしませんか?」とアイデアを投げかけるもの。つまり、私側が向こう側が持っている課題の改善策を伝えることをいいます。そしてもしその提案が受け入れられれば、それを実施するのは基本的には、私側となるのです。

 つまり提案は、私側が改善策のアイデアを述べて、向こう側がそのために動くお金や許可を与え、私側が動くという構図になります。会社などで作る企画書はこちらが多いでしょう。

WIN‐WINが成立しなければ提案にはならない

 さて提案の方は、向こう側が困っていることを、私側でアイデアをだし、動くということが分かったと思います。この時、メリットはどちらにあるでしょうか。向こう側、と答えてはいけません。どちらにもメリットはある形でなければ仕事として成立しません。この両方にメリットがあることをWIN‐WIN(ウィンウィン)と言います。

 どのようなWIN‐WINとなるかというと、例えば、提案した企画を行うことで、向こう側は課題が解決します。私側は、仕事の発注が増える、売り上げが上がるなど、この企画を行うことで何かしらのメリットが生じるはずです。

 このどちらかのWINが崩れると、提案は失敗に終わります。例えば、私側が赤字になってしまっては意味がありません。逆に、私側の利益ばかりを考えて無理やり提案をしても、いい成果が表れないと、向こう側との信頼が崩れてしまいます。


 いかがでしたでしょうか。社会人生活の中で、提案する機会は社内外で出てくると思います。その時、WIN‐WINを意識しながら進めていくと、良い形で成果に結びつくことでしょう。

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