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ヒットの裏にはターゲティングがあった!マーケティングの成功事例

藍原優

2014/04/25(最終更新日:2014/04/25)


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 マーケティング戦略の一つとして、ターゲティング施策があります。現在、商品開発は、明確なターゲティングに基づき決定したターゲットに対して、そのターゲットのニーズを満たす商品を作るという考え方が主流です。今回は、明確なターゲティングで成功した企業のマーケティング事例を紹介します。 

 マルコメの「液みそ」 

 食の欧米化に伴い、味噌の売上量が過去と比べて減少する中、ヒットを飛ばしている商品が、マルコメの「液みそ」です。この商品は、液体の味噌をボトルに注入した状態で販売されており、私たちが持つ「味噌=固体」というイメージを覆しました。「液みそ」のターゲティングの対象は、「忙しい主婦」でした。ある調査結果によると、味噌を使わない理由の一つに「味噌を溶く手間が面倒」というものがあったそうです。最近では共働き世帯の増加に伴い、料理の手間を省きたいというニーズが増えているという推測を立て、忙しい主婦をターゲットとしました。液体上の味噌だと、鍋に注ぎ込むだけで味噌汁ができあがります。手軽に味噌汁を作ることができる「液みそ」は、家事に忙しい主婦のニーズを満たす商品であったため、ヒットにつながったのです。 

パナソニック「ポケットドルツ」 

 パナソニックの携帯用電動歯ブラシ「ポケットドルツ」は、ターゲティングの対象を2、30代のランチ後に職場で歯磨きをしているOLに定め大ヒットした商品です。以前の電動歯ブラシは、高齢者層の男性向けの商品が主流でした。電動歯ブラシ自体の印象も、「重くて音がうるさい」といったものが一般的でした。そのような中、化粧ポーチに入るコンパクトさや軽さ、一見口紅やグロスのようなデザインのかわいらしさ、毎日充電する必要がない便利さを実現したのが「ポケットドルツ」です。高機能でありながらも、商品として女性にマッチした商品を出し、ヒットに繋がりました。


 いかがでしょうか?液みそもポケットドルツも明確なターゲティングの結果、成功したマーケティング事例であると言えます。現代の日本においては、多くの商品市場が飽和状態にあり、液みそやポケットドルツのように、明確なターゲティングの結果、成功をもたらすマーケティング戦略の必要性は今後一層増すことでしょう。

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