HOMEビジネス その教え方できちんと伝わってる?「報連相」の必要性を教えるポイントは「専用メモ帳」にアリ!

その教え方できちんと伝わってる?「報連相」の必要性を教えるポイントは「専用メモ帳」にアリ!

Shingo Hirono

2014/04/24(最終更新日:2014/04/24)


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by Kaplan International English
 新入社員の教育の1つに、「報連相」があります。社会人、組織人にとって報告・連絡・相談がいかに大切か、それを行うことによってどんな効果が得られるか、逆にそれを怠るとどんな不都合が組織内に起こるかを教育するわけです。

 経験を積んだビジネスマンにとっては、「常識」ともいえる「報連相」。その重要性など教えるまでもないと思いがちかもしれません。しかし、社会経験のない新入社員にとっては、なかなかピンとこないもの。どうやったら新入社員が「報連相」の重要性を知り、それを習慣にすることができるか。そのための教え方についてお話ししましょう。

口頭説明だけでは不十分

 そもそも多くの新入社員は、これまでの人生で「報連相」を意識したことがありません。そのため、「与えられた仕事さえこなせば、自分の役目は果たせる」と考えているケースが少なくありません。

 そういう意識の相手にただ、「報連相は大切なコミュニケーション。重要業務と考えて、常に意識するように」と口頭で説明しても、意識を変えることはまず不可能。教え方としてはまったく不十分と言っていいでしょう。相手は「はい、わかりました」と答えながら、ほとんどわかっていないのです。

「報連相」専用メモ帳のすすめ

 そこでおすすめしたいのが、「報連相」のメモ帳を持たせる教え方です。スケジュール管理などの手帳とは別に、専用のメモ帳を用意させましょう。場合によっては、部署内の経費で用意してもいいでしょう。携帯に便利な、小さなものがベターです。

 仕事をする中で、自分以外の誰かに伝えるべき事項が生じたら、その場でメモ帳に記入することを教えるのです。「伝える内容、相手、時刻」をメモし、その横に「報連相」のいずれかを記すよう指導するといいでしょう。

 「これは報告なのか連絡なのか、それとも相談なのか」を常に考えさせることによって、社会人にとってのコミュニケーションを自然に見つけさせる教え方です。

専用メモ帳のメリット

 専用のメモ帳を持たせ、メモする習慣を身につけさせるメリットはいくつもあります。まず、「報連相」に対する高い意識を持てるようになること。次に、「報連相」それぞれの役割りを覚えられること。また、「メモすることによって、報連相を忘れなくなること」も大きなメリットと言っていいでしょう。

 この習慣は、新人時代だけでなく、キャリアを積んでいく中でも大いに役立つはずです。キャリアアップすればするほど、「報連相」の重要度は増していきますから、新入社員の将来の成長のためにも、有効な教え方と言っていいでしょう。


 最初のうちはおそらく、不在時にかかってきた電話についての連絡程度のメモになるでしょう。しかし、次第に「報連相」の種類は多くなっていくはず。その中で新入社員は自ら「報連相」のあり方に気づき、その重要性を認識できるはずでしょう。

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