1. 意味をとらえて実用化!ベネフィットに着目したマーケティングでイノベーションを可能にする方法

意味をとらえて実用化!ベネフィットに着目したマーケティングでイノベーションを可能にする方法

by TANAKA Juuyoh (田中十洋)
 マーケティングでよく使用される言葉に、「ベネフィット」というものがあります。ベネフィットは、直訳すると「便益」という意味です。ではマーケティングでいうベネフィットとはどのようなものでしょうか。

ベネフィットはその商品を買うことで得られる利益

 マーケティングで言うベネフィットとは、「消費者が目的を達成するために求めている便益」です。消費者は、何かをしたいと思った時、実際は製品やサービスを求めているのではなく、ベネフィットを求めているということです。

 例えば、カメラで考えてみます。カメラのベネフィットは「思い出を記録しておき、後で思い起こすことができる」ということです。消費者はカメラが欲しいのでも写真が欲しいのでもなく、思い出を記録して、残しておくのが目的なのです

ベネフィット思考のマーケティングとは?

 ではベネフィット思考のマーケティングとはどのようなものでしょうか。

すでに存在する商品のマーケティング

 先ほどのカメラを考えてみます。カメラの本質的なベネフィットに着目したマーケティングとは、そのカメラを使ったら「思い出が記録に残り、後になってもその時の情景を思い出して幸せな気分になれる」ということを伝えることです。形や色、画素数、シャッタースピードなどではない、カメラ本来の目的に着目したイメージ戦略に近いものになります。
 
 ただ、それでは他社との差別化などを訴えることはできません。ベネフィットは、現在競合しているほとんどの製品であまり違いがないからです。よって、ここで便益に着目したマーケティングが行えるのは、「認知度が高く、差別化を訴える必要のないある程度高い市場シェアを持つ製品」ということになります。

便益に着目した新製品開発

 自らが「思い出が記録に残り、後になってもその時の情景を思い出して幸せな気分になれる」ための新製品を開発します。これがいわゆるイノベーションです。しかしそのためには、日夜消費者心理を探り、自社のSWOTを分析し、市場調査を行い他社製品を研究する、というマーケティング活動を地道に続けることが必要になると言えるでしょう。


 いかがでしょうか。ベネフィットとは、消費者が購買活動を行う上で商品に求めている便益です。商品やサービスを考える上では、常にベネフィットを念頭に置かなければ的外れなマーケティングをすることになります。

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