1. 勝てる企業のマーケティングはここが違う!SWOT分析でマクドナルドとソニーの経営を分析してみた

勝てる企業のマーケティングはここが違う!SWOT分析でマクドナルドとソニーの経営を分析してみた

by Dave_Hallmon
 SWOT分析というマーケティング手法を知っている人は多いでしょう。この手法は自社の戦略を考えるために使われることが多いですが、他の企業の分析にも活用することが出来ます。ここでは、世界的に有名なマクドナルドと、日本を代表するメーカーであるソニーについて見ていきます。

 分析を行う前にまず確認ですが、SWOT分析とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つのことを指します。

 では、実際に企業を分析していきましょう。

1. マクドナルドのSWOT分析

 マクドナルドは世界中で店舗を展開させている多国籍企業です。なぜマクドナルドはこれほどの成功を収めることが出来たのでしょうか?ここでは、マクドナルドの戦略について分析していきます。 

 まず、マクドナルドの強みは、世界に展開するブランドイメージです。これがあることにより、マクドナルドは世界中にネットワークを持つことが出来ます。ビジネスにおいて情報は非常に大切です。特に飲食店においては、現地の人の好みを知ることが成功の鍵になります。このような世界規模のネットワークは大きな強みと言えるでしょう。

 次に弱みは、企業の巨大さから来る、戦略の脆さです。マクドナルドは過去に商品価格の大幅な値下げを行い、業績向上を目指しましたが、それは外食産業の価格競争を加速させ、客単価を大きく下げることに繋がりました。現在はその反省から、適切な価格設定を行っていますが、世界規模に展開する企業における一つのミスは大規模な利益の減少に繋がります。

 また、機会と脅威は、低価格を売りにした外食企業や小売店が、多く出てきたことでしょう。吉野家などの牛丼チェーンや、コンビニでも気軽に、そして安く食料品を買える時代です。 そのため、現在、マクドナルドは東京の表参道などの店舗でマックカフェをオープンさせ、ゆっくりした空間で食事や会話を楽しみたい顧客のニーズをつかむ戦略を行っています。

 マックカフェは通常のマクドナルド店舗と比べ、売上が15%上回っているという報告もあり、成功していると言えるでしょう。

2. ソニーのSWOT分析

 次はソニーの事例です。日本の強みは何と言ってもモノ作りです。幾つかのメーカーを分析し比較することは、戦略を立てる上で非常に参考になります。今回は、その一つとしてソニーの分析を進めていきましょう。

 まず、ソニーの強みは、多角化戦略の成功です。現在の社会はコモディティ化が進み、どれだけ優れた技術を持っていても、すぐに技術は一般化し、価格競争に巻き込まれてしまいます。そのため多角的な事業を行えるということは非常に大きな強みとなるのです。

 次に弱みは、中長期的な戦略が不明瞭さが挙げられます。戦略が不明瞭であると言うことは、投資家からの信用を失い、会社の資金調達に支障をきたします。事業の撤退や大規模なリストラを行っている企業に投資したいと思うでしょうか。特にメーカーにおいては資金がなくなるということは、設備投資が難しくなり、技術力の低下を招くという悪循環に繋がります。メーカーにとって技術力はライフラインです。だからこそ、こういった戦略の不明瞭さは、大きな弱みと言えるでしょう。

 また、機会としては、他国におけるテレビ事業の成功が挙げられます。中でもインドでの成功は非常に大きなものがあります。インドは今後2050年まで人口は伸び続け、中間所得層の増加から莫大な利益が出ることが予想されます。ソニーはこの機会を必ず掴まなければならないでしょう。

 ただ、そこには脅威となる競合他社の参入ももちろん存在します。特にアジアにおける事業展開において、韓国のサムスン、LGなどの会社は意識しなければなりません。サムスンは韓国が年間に稼ぐ利益において、非常に大きな割合を一社で占める程の資金基盤を持ち、その資金を元手に、アジアにおいて大規模な事業展開を行っています。ソニーがアジアにおいて再び成功を手にするためにはこういった脅威に打ち勝つ必要があるでしょう。

3. まとめ

 今回は、世界的な多国籍企業と日本を代表するメーカーという2つの事例を分析しました。両者はその強みをしっかりと認識し、機会を確実に掴んでいるように見えます。しかし、こういった大企業においても、弱みとそれに伴う脅威は必ず存在しています。SWOT分析の良さというのは、こういった見逃してはならない視点を確実に抑えつつ分析を行えるということにあるでしょう。ここで扱った事例以外にも、自社の競合をきちんと分析し、会社の利益向上を目指しましょう。

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