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経営者なら知っておくべきマーケティングと経営学の違い

Kazuhiko Tanabe

2014/04/16(最終更新日:2014/04/16)


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by h.koppdelaney
 マーケティングというのは「マーケティング論」と語られることがある一方で、経営は「経営学」というように、学問として語られるのが一般的です。過去の著名な学者を含め様々な定義が存在していますが、成長、拡大していく企業の組織・人事戦略の枠組みの中でミッションを設定し、役割を考える上では、考え方の棲み分けが必要となることが多々あります。マーケティングと経営学、それぞれどのような考え方があって、そこにはどのような違いかがあるかを理解しておきましょう。

マーケティングは製品として成り立つまでの一連活動

 マーケティングというのは市場調査に始まり、商品やサービスの企画・開発、価格設定、そして広告・プロモーションから流通、アフターサービスに至るまでの一連のプロセスを指して語られることが多くあります。企業で広告や販促の業務のみに特化して活躍する人間がマーケティング担当としての肩書きを持つ場合があります。これは組織や役割を細分化させて、専門領域においてよりよいパフォーマンスを上げることを目的とすればかなり有効です。

 しかし本来のマーケティングとは、広告や販促活動だけではなく、市場調査から製品を開発して、価格を設定し、どんな方法で顧客とコミュニケーションをとって、どんな流通経路で顧客にアプローチしていくのが最適かを考える一連のプロセスなのです。こうした観点を忘れないでおきましょう。

経営学は経営ビジョンや目標を達成する為の考え方

 マーケティングが製品開発に関わる全行程の業務である一方で経営学はマーケティング戦略を実行する上で、遂行する組織・人事と財務・会計戦略をミックスさせたものです。つまり、企業のビジョンや目標達成に向けて、経営資源(人・モノ・金)をどう最適化させていくかを考えることが経営学なのです。

 マーケティング論や組織論、そして会計学といった領域を全て網羅する経営学の奥深いところは部分最適ではなく、その総合的なバランスを視野に入れた、あくまでも全体最適です。そして、中長期のビジョンに立った視点で経営目標を達成させる為には、リスクをとってでも経営判断を下すこともあります。魅力的な製品を作り出す為には、当然、有能な人材を雇用しなければなりませんし、製品を世に出すまでには一連のテストマーケティングも含めて費用もかかります。しかし経営者は、そのタイミングをみて、経営判断を下さない限り、自社の成長や発展には繋げられないのです。経営学というのは、こうした局面における判断軸やその根拠となる考え方も学んでいく学問になるのです。


 マーケティングと経営は小規模の企業やベンチャーにとっては経営者自身がどちらも考えて判断を下すことが多いです。だからこそ、経営者はマーケティング的観点だけに陥らず、経営学としての領域にも配慮しベストな決断をすることが求められています。

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