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「マーケティング戦略」の策定時にツールとして活用できる5種類のフレームワーク

Shingo Hirono

2014/04/16(最終更新日:2014/04/16)


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by 李甘特 Li Gan Te
 マーケティング戦略を策定する際、色々なことを考えながら多くの時間をかけて戦略を考えていると思いますが、戦略を策定する際に便利なツール(フレームワーク)があれば、スムーズに戦略を策定することができたり、空いた時間でその他の戦略構想や仕事ができるでしょう。そこで、今回はマーケティング戦略の策定で活用できる分析ツール(フレームワーク)の種類について書いていきたいと思います。

1. SWOT分析

 SWOT分析とは、企業が経営戦略や経営計画を策定するときに、自社の内部環境(自社の経営資源)と外部環境(現在の経営環境)の両者を統合的に見ることによって戦略を考える手法です。この手法は、基本的な戦略策定には欠かせないツールですので、必ず覚えておくようにしましょう。

2. PPM分析

 PPM分析とは、自社の製品・事業などを、市場の成長率と相対的なマーケットシェアから分析して、「スター」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の4つのポジションに分類して、それぞれの枠組みに合わせた事業展開を検討するもの。この分け方によって、お金のかけるべきところや切り捨てるべき分野を分けるのには有効な手段ですので、経営資源を再編、集中する際は、知っておくべき方法と言えるでしょう。

3. バリューチェーン分析

 バリューチェーン分析とは、原材料の調達から製造、出荷、販売までの企業の活動を、一連の価値(Value)の連鎖(Chain)とする考え方です。バリューチェーンにおいては、各活動の一つ一つのコストと付加価値を把握し、各部分が付加価値創出にどのように貢献しているのかを明らかにして自社の強み、弱みを明確にするときに利用するべきでしょう。

4. コア・コンピタンス分析

 コア・コンピタンス分析とは、他社が簡単にマネできない独自の技術、スキル、ノウハウの組み合わせで構築されていて、事業の中核となる競争能力を明確に分析する手法であり、ニッチ市場に進出する際に使うと効果的でしょう。

5. 5つの競争要因

 5つの競争要因とは、競争環境を分析するためのフレームワークのことです。市場における競争状況は既存業者間の競争だけで左右されるものではなく、「同業者間の競争」「新規参入の脅威」「代替製品の脅威」「買い手の交渉力」「供給者の支配力」といった5つの要因が競争に影響を与えるというもの。市場全体の変化や予測をするときにこのツールを利用すると良いでしょう。


 その他にも、分析ツールはありますが、ここでは5つほど紹介しました。 それぞれの企業の目的に合った、分析方法をうまく利用して、スムーズな戦略策定が行えるようにしましょう。

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