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企画書の「概要」を書くときに意識しておくべき書き方のポイント

Shingo Hirono

2014/04/15(最終更新日:2014/04/15)


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by torbakhopper
 企画を提案する時に重要な役割を担うのが企画書の存在です。企画書を作成することで企画の中身を相手に伝えることができるようになり、周囲の理解を得やすくなります。しかし、すべての人が企画書を熟読してくれるわけではありません。中には一目見ただけで放り出している人も残念ながら存在します。

 そんな時に役立つのが、内容をまとめた企画概要の存在です。今回は、企画書の「概要」の書き方として意識しておくべきことを紹介します。

短くまとめる

 企画概要とは、読んで字のごとく企画の概ねの内容をまとめた文章のことです。企画全体を端的にまとめられなければ意味がありません。概要を作成する時は無駄な部分を削り、なるべくシンプルに短くまとめるのが優れた書き方です。

 企画内容に思い入れがあるほど、概要も盛りだくさんにしてしまいがちですが、概要はあくまで企画の「さわり」です。詳しくたっぷり書いてしまうとかえって興味を失わせてしまうことになるので、少し物足りない程度に短くまとめておくのが、企画内容に興味を持ってもらうためのコツです。

ビジュアルを意識する

 概要は人の目を引くキャッチーなものでなくてはいけません。そのためには単純な文章の羅列だけでは力不足です。図やチャートを利用して、一目で大枠がわかるようなビジュアルを意識して概要を構成すると、見る人の頭にすんなりと入り、一瞬で概要を掴むことが可能になります。

 カラーが使えるのであれば、重要なポイントや意識させたい単語だけ色を変えるのも有効な方法。シンプルな方法ですが視線を誘導する効果が高く、作成者の意図通りに読む人の目線をコントロールすることが可能です。ポイントだけをピックアップして読ませることができるため、企画の中心となる部分のみを優先的に意識させる効果も生まれます。

全体の流れを意識する

 企画書は、全体の流れが論理的に構成されていなければ、相手に伝える発信力が弱まってしまいます。概要部分も同様で、きちんと論理立てて概要を構成すれば、読む人により伝わりやすく、理解されやすくなるのです。

 企画の目的や達成方法、企画の持つ意義など重要なポイントを論理的に構成し、流れに沿って分かりやすく記載しましょう。前後のつながりを意識しながら書いていくと、読みやすく理解しやすい文章に仕上がります。

 流れを意識しながら構成することで、企画書の読み方自体の説明にもなるのです。概要は企画書の内容を凝縮したものであり、目次の役割も果たします。概要をきちんと整えておけば、企画書の本文を読むときも全体の流れを意識しながら、それぞれの項目ごとの持つ役割を正しく理解することができるようになり、企画に対する賛同も集めやすくなるでしょう。


 企画書がどんなものなのかをはじめに伝えなくては、どんなに優れた企画書であっても手にとって読んでもらうことは不可能。企画書には必ず概要を記載し、企画全体がどんなものなのかを端的に伝えられるような書き方を意識して作成することが重要です。

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