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ロジカルシンキングを正確に行うために!仮説から考えるイシューツリーの使い方

Takeshi Sugiuchi

2014/04/15(最終更新日:2014/04/15)


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ロジカルシンキングを正確に行うために!仮説から考えるイシューツリーの使い方 1番目の画像
by MIKI Yoshihito (´・ω・)
 ロジカルシンキングは物事を構造的にとらえて、もれや重複なく考えることです。複雑なものを複雑なまま把握しようとしてもうまくいきません。そういうとき、対象となるものを分析して考える項目をはっきりさせ、その過程で重なっている部分や抜けている部分がないかを確認するために、ピラミッド構造にとらえるとわかりやすくなります。

 イシューツリーはこのロジカルシンキングを用いて仮定を検証する場合にイシュー(問いかけ)によって作られたピラミッドストラクチャのことです。

仮説を頂点にして、その下に問いかけを並べる

 イシューツリーのピラミッドの出発点は仮説です。ピラミッドの頂点に仮説があり、その下にイシュー(問いかけ)が並びます。たとえば「月内に新規獲得キャンペーンを行うべきだ」という仮説を立てたとすると、この仮説を検証するためにどんな問いかけが必要なのか突き詰めていけば、主要な論点が浮かび上がってきます。たとえば「予算はあるか」「他の方法よりも効果が見込めるのか」「すぐに実行可能か」などです。これらの問いかけがすべて正しいならキャンペーンを実施する、という結論が出るわけです。

 イシューツリーを作るときは、一つ一つのイシューはできるだけ短く、わかりやすい言葉で書きます。またうまくいかない場合には、ゼロからやり直すことも大切です。完成後は論理的な矛盾はないか、またロジカルシンキングの基本の一つ「モレやダブリはないか」を確認します。

 イシューツリーは物事をロジカルに理解するために作るロジックツリーよりも難易度が高くなる分、より問題解決に重要な役目を果たします。

仮説を練り、「なぜ?」を突き詰めることが大切

 問題解決のための考え方として重要なイシューツリーですが、そもそもの「仮説を考える」という点が見当違いであってはいけません。ビジネスを取り巻く環境はたった1年で大きく変わることも珍しいことではないので、イシューツリーの仮説も常に情報収集や分析作業によって新しい事実から仮説を導き出す必要があります。

 またイシューツリーの論点も、曖昧であったり見当はずれであっては正しい結論を導き出すことができません。「なぜ?」「だから?」「本当?」の質問を繰り返すことによって論点の厳密さや答えの精度が上がってきます。「なぜ?」はたどり着いた結論の根拠や論理、「だから?」は集めた情報から何が言えるのか、「本当?」はその現実や因果の有無について、再確認するための質問だからです。


 いかがでしょうか。イシューツリーの作り方と精度の上げ方を紹介しました。上でも書きましたが、ロジカルシンキングでは論理の流れに漏れがないことが大切です。イシューツリーを使う場合でも、そのことを肝に銘じて論理的な思考ができるようしましょう。

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