1. プロジェクトの概要を掴むために用いたい3つの「ロジカルシンキングの手法」

プロジェクトの概要を掴むために用いたい3つの「ロジカルシンキングの手法」

by Thomas Leuthard
 プロジェクトを提案する時は、分かりやすいように提案するのが基本ですが、中にはプロジェクトの概要が掴みづらいこともあります。分かりづらい企画書や遠回りなプレゼンを魅せられてしまった場合、どこがプロジェクトの中心なのかを掴むのかが困難になってしまうでしょう。概要を掴まなくては、プロジェクトに対する理解を深めることは不可能です。今回は、プロジェクトの概要を掴むために用いたいロジカルシンキングの手法を紹介します。

1. 演繹法

 演繹法とは、正しいことが証明されている命題をつなげていくことで論理を展開していく手法です。演繹法を利用することで、個別具体的なポイントをさかのぼりながらプロジェクトの概要をつかむことが可能になります。

 例えば「新商品が発売される」→「発売される商品はデザインを重視したものである」→「若年層の顧客ほどデザインを重視して商品を選択する」→「発売される新商品は若年層に向けたものである」というように論理を展開させていく中でプロジェクトの概要が明らかになり、プロジェクト全体を理解することが可能になります。

2. 帰納法

 帰納法とは、観測される事実を集めていき、類似点をまとめ上げることで結論を導き出す手法です。「A社からはしばらく新製品が出ていない」「A社が新製品を発売するのは一年に一回だ」「A社が前回新製品を発売したのは去年の今頃だ」「A社が従来品の再生産をストップしている」「A社が見本市にブースを確保している」といった幾つかの事実を総合すると、「A社は次の見本市で新製品を発表する」という結論が導き出されます。

 帰納法は観測される事象が多いときに向いた思考法であり、手がかりが少ないときにはあまり役に立ちません。また、あくまでも個別の事実を習合して導き出された結論なので、必ずしも正しい結論が導き出されるわけではないことを認識しておきましょう。観測される事象が多ければ説得力が生まれますが、間違った事実や観測の失敗があった場合は大きくずれた結論が導き出されてしまいます。

3. ロジックツリー

 ロジックツリーとは、一つの事実に関わる複数の原因を洗い出し、その原因をさらに細分化して分析していくことで物事の原因や外用を分析する手法です。ロジックツリーは一つの事実しか観測できないときに有効な思考法であり、少ない手がかりから原因や外用を分析することが可能な思考法。

 ロジックツリーは原因や要素を細分化する思考法のため、物事を細かく分析していくのに適していますが、分析者の思い込みや偏りが結果に反映されやすく、中立的な立場で分析を行わないと誤った結論が導き出されてしまいます。


 ロジカルシンキングの手法には色々なものがありますが、それぞれに向き不向きがあります。適切でない手法を用いてロジカルシンキングを行った場合、理解が困難なだけでなく大きく誤った結論が出てしまう可能性もあります。手法ごとの特性を知り、正しい手法を用いてロジカルシンキングを行うことが、プロジェクトの概要を掴むために求められる姿勢です。

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