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現状の課題をクリアするために「ロジカルシンキング」を用いる時の3つのポイント

Shingo Hirono

2014/04/12(最終更新日:2014/04/12)


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by Luke,Ma
 ロジカルシンキングは様々な場面に応用できる思考法ですが、特に高い効果を発揮するのが課題の解決です。合理的根拠と論理的な思考によって結論を導き出すことを目的とするロジカルシンキングは、明確な課題に対して解決法を提示するのに最適の思考方法と言えるでしょう。今回は、現状の課題をクリアするためにロジカルシンキングを用いる方法を紹介します。

1. 現実と理想のギャップを明らかにする

 何か課題が設定されている場合、その課題の究極の目的は「現実と理想のギャップを埋める」事に他なりません。課題とは目指すべき目標がある場合にのみ存在するものであり、目標とは理想を達成するためにあるものだからです。課題を解決するためには、理想的な状態と現状のギャップを正しく認識し、そのギャップをどのように埋めていくのかを考えなければなりません。

 ロジカルシンキングを用いることで課題が想定しているあるべき状態を正しく認識し、理想的な状態と現状とのギャップを一つ一つ明らかにしていくことが可能になります。

2. 解決法を探る

 ロジカルシンキングを用いて課題が目指すものを明らかにすることに成功したら、次はどのように課題を解決するのかという方法を探さなくてはいけません。解決のための方法を探すには、課題と現状とのギャップを見つめ直し、どのような作業を行えば理想的な状態を考えなければならないでしょう。

 解決方法は一つではないので、なるべく多くのアイデアを出して最良の方法を選択する必要があります。ここでもロジカルシンキングは大いに役立つでしょう。アイデアがどのような形で課題の解決に貢献するのかを分析し、客観的に認識可能な論理に基づいて検証していけば、集まったアイデアの中でどれが一番最良の解決方法なのかを導き出すことができるはずです。

3. 手順を決める

 課題と解決法が明らかになったら、具体的な解決手順を決めなくてはいけません。手順を決めるときにロジカルシンキングを用いれば、合理的な基準をもとに最適な手順を設定することができます。課題と解決法が明確になっているということは、最終的なゴールとスタートは明らかになっているということです。後はロジカルシンキングを用いて最良の手順を逆算して設定すれば、現状の課題をクリアするまでの工程表が完成するでしょう。

 ロジカルシンキングに基づいて作成された工程表は、第三者が見てもわかりやすく整理された状態になっています。多くの人が参加する業務ほど誤解や認識のずれが生まれやすいのですが、ロジカルシンキングを用いることで物事を正確に把握できるようになり、業務のミスを防止することができるのです。


 ロジカルシンキングは物事を整理するのに適した思考法であり、課題の解決のような具体的なゴールが明らかになっているものに対しては最適な思考法です。ロジカルシンキングを用いれば、複雑に絡み合う要素を一つ一つ丁寧に解きほぐし、解決可能な個別の問題として提示することが可能になるでしょう。

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