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【具体例から学ぶ!】ロジカルシンキングの基礎として知っておきたい「三段論法」の考え方

Shingo Hirono

2014/04/12(最終更新日:2014/04/12)


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by familymwr
 ロジカルシンキングの基礎となる考え方が「三段論法」です。ほとんどのロジカルシンキングは三段論法の応用であり、三段論法を身に着けることができればロジカルシンキングを使いこなすことが可能になります。

 三段論法の構成は非常にシンプルですが、論理的思考の基礎となる重要な考え方。三段論法を身につけて、ロジカルシンキングを自在に使いこなせるようになりましょう。今回は、ロジカルシンキングの基礎として知っておきたい「三段論法」の考え方を紹介します。

1. 大前提

 三段論法とは、三つの命題からなる論理構成を持つロジックです。 その一段目に来る命題を大前提と呼ぶのです。大前提とは普遍的な事実や周知の事実に相当するものが命題として設定されます。例えば、

1. 「人間は必ず死ぬ」
2. 「暴力をふるうことは犯罪である」

 といったように、誰が聞いても異論のない事実が大前提になります。大前提に設定できるのは、必ずしも普遍的な事実とは限りませんが、ある程度共通理解のあるような事実やルールが設定されないと、三段論法が成立しないので注意してください。

2. 小前提

 二段目に来る命題を小前提と呼びます。大前提に来るのが普遍的な事実であるのに対し、小前提には個別の事実や観測された事実が命題になります。

1. 「のび太は人間である」
2. 「たけしが暴力をふるった」

 このような命題は、ケースによって成立する場合としない場合がある命題です。のび太郎が犬や猫である可能性もありますし、たけしが暴力をふるっていない可能性もあります。ここで小前提として設定されたのは実際に確認された具体的なのび太という人間であり、たけしが暴力をふるったという事実だということにすぎません。

 小前提はすべてに共通したものではなく、個別具体的なものが設定されるということを覚えておきましょう。

3. 結論

 大前提と小前提を組み合わせることで導き出されるのが結論です。「人間は必ず死ぬ」という大前提と「のび太は人間である」という小前提が、組み合わさることで結論として「のび太は必ず死ぬ」が導き出されます。

 また「暴力をふるうことは犯罪だ」という大前提と「たけしが暴力をふるった」という小前提から「たけしは犯罪を犯した」という結論が成立するのです。

 もし、三段論法を用いているのに正しくない結論が導き出されてしまった時は、大前提か小前提のどちらか、あるいは両方の設定にミスがあるはず。もし結論が間違っていたならばもう一度命題を見直して、正しく論理が展開しているかを確認してください。


 三段論法とは普遍的な事実と個別の事実から結論を導き出すためのロジックであり、どのような場面でも応用が利く便利なロジックです。三段論法を活用することで複雑なロジックを構成できるようになり、ロジカルシンキングの実践が可能になります。

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