1. 不安定な非正規雇用者を救え!企業が活用したいキャリアアップ制度と助成金制度

不安定な非正規雇用者を救え!企業が活用したいキャリアアップ制度と助成金制度

 近年会社において、パートや派遣社員・契約社員などの非正規雇用の従業員が占める割合が増えてきました。特に、地方における製造業などではこういった非正規雇用者の割合が増えており、消費活動にも大きな影響を与えています。

 こういった不安定な立場の労働者は、生活の困窮や将来の見通しが立たないなどの問題があります。そういった流れを改善すべく、厚生労働省が支援しているキャリアアップ助成金制度があります。これは、非正規雇用者などのパート社員や有期契約社員に対してキャリアアップを行う企業に対して助成金を出すという取り組みです。ここでは、その概要と具体的な事例を見ていきましょう。

助成金制度の概要

 上述の通り管轄は厚生労働省で、パートや非正規雇用労働者に対してキャリアアップしてもらうことを目的とした助成制度です。

 助成金制度にもいくつかのコースがあります。それは、正規雇用転換コース・人材育成コース・処遇改善コース・短時間正社員コースなどです。それぞれ労働者に対してより安定した雇用形態にステップアップすること・職業能力を開発すること・賃金を改善することなどを目的として企業に対して助成金を給付します。

実際の事例

 ある小売業の会社は、有期契約社員に対してヒアリングを行った結果、待遇改善や賃金水準を引き上げることが必要と判断してこの制度を活用しました。正社員への登用や同様の教育訓練を受けさせたりという取り組みを、このキャリアアップ助成金制度を通して行なったのです。

 有期契約社員を正社員化することによって全体の意識や目標設定が高まり、業務面でも良い結果が残せるようになりました。他にも、介護職員の待遇改善が求められている介護事業などでもこの制度は活用されていて、講座や教育訓練で介護の仕事についてより必要な人材に育成できるようになると同時に正社員に登用することもできたので、非常に有益な制度となっているそうです。

 現在の社会では、パート社員や派遣社員などの非正規雇用で不安定な処遇を受けている人が増えています。またそれと同時に、企業の方にも労働者すべてを正社員雇用する体力がなくなってきているのも事実です。

 それは非正規労働者の生活が不安定になるだけでなく、彼らの教育やキャリアアップを妨げる結果にも繋がっています。そういった問題点を改善するためにも、このキャリアアップ助成金の制度は非常に有意義なものであると思います。企業に求められている人材育成や職業能力開発ができ、さらに非正規労働者のキャリアアップや正社員化にも繫がるこの制度を、ぜひ積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

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