HOMEビジネス 【2つのケースに分けて考える】「上司への提案がなかなか通らない…」と感じた時の対処法

【2つのケースに分けて考える】「上司への提案がなかなか通らない…」と感じた時の対処法

Shingo Hirono

2014/04/12(最終更新日:2014/04/12)


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by icannphotos
 「上司にさまざまな提案を随時上げているのに、なかなか通らない」と嘆く人は少なくないでしょう。自分では「これは良いアイデアだ」と思い、それなりの論理的裏づけもして提案をしたのに、それが却下されてしまうと、仕事へのモチベーションは低下してしまいます。

 そこで「上司には見る目がない」と人のせいにしていても、改善はされません。自分の提案に何か問題があるから通らないのだと、まずは認識するべきです。そして、対処法を見つける必要があります。いったいどこに問題があるのか。どうすればいいのか、考えてみましょう。

1. 提案そのものに問題があるケース

 なかなか提案が通らないというときに、まずしなくてはいけないのは、自分の提案内容のチェックです。これまで提出したアイデアについて、分析してみましょう。通らない提案には、何か共通点があるのではないでしょうか。ネガティブな発想が多いとか、あまりにスケールの小さな提案や新鮮味にかける、独創性がまったくないという傾向が自分の提案にはあって、それが通らない理由になっていることが多いのです。

 逆に、他の人の提案で、通ったものもチェックしてみましょう。どういう傾向の提案が通るのか、分析するのです。提案内容のグレードばかりでなく、通りやすい提案の傾向から、上司の「好み」が見えてくるはず。それが分かったら、次回はそういう傾向の提案を心がける、同時に、これまで却下されてしまった自分の提案の「クセ」を改める。この2つを頭に入れておけば、これまでとはちがう提案ができるはずです。

2. 提案の仕方に問題があるケース

 もう1つ考えられるのが、提案の仕方、説明方法に問題があり、そのために通らないというケースです。提案内容そのものは、決して悪くないのに、そのプレゼンテーションが下手なために、上司が案を魅力的と感じない、そういうケースが少なくありません。せっかくアイデアを思いついたのですから、これまでの説明方法を振り返り、プレゼンテーションの能力を磨く努力をするといいでしょう。

 具体的には、徹底的な論理的説明を考えるのです。論理学にはいくつもの「論法」があります。もっとも良く知られているのが「三段論法」でしょう。大前提→小前提→結論という3つのパートからなるロジックです。

 実際の提案の時に使いやすいのが「背理法」でしょう。自分が主張するテーマが間違っていたと仮定します。その仮定から導かれる結論が不合理であるとすれば、仮定が間違っていたことになるため、提示したテーマは正しいという結論を得ることができます。こうした論法を利用して提案を説明すると、かなり説得力が増すはずです。


 上記の話はあくまでも一般論です。たとえば上司が理屈嫌いで、感性と感覚を重んじるタイプの人なら、あまり理詰めで行くよりも、シンプルにわかりやすく訴えたほうが有効でしょう。上司の好みや思考法のクセを考えた提案が必要になるのではないでしょうか。

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