1. 仕事における「提案」と「意見」の違い —— すぐれた提案ができてこそ「デキるビジネスマン」

仕事における「提案」と「意見」の違い —— すぐれた提案ができてこそ「デキるビジネスマン」

by U.S. Embassy Tel Aviv
 仕事をする上では常にはっきりした自分の意見を持たなければなりません。そして、時には建設的な提案をすることも必要になってきます。今「建設的な提案」という言葉を使いましたが、「建設的な意見」という言い方をすることもあります。

 普段、提案と意見の違いを意識せず、曖昧に使い分けている人が多いようです。そもそも仕事において「意見」と「提案」は違うのでしょうか。違うとすれば、どこに違いがあるのでしょうか。

提案と意見の違い

 例えば、ある商品なりサービスなりについて、売り上げを伸ばすためのマーケティングをしたとします。アンケート調査やモニタリング調査をして、その商品についての意見や感想を求めるわけです。

 出される答えは、まず「好き、嫌い」といった単純な感想でしょう。「ここが好き、ここが嫌い」という具体的な意見も出されます。これが「意見」です。さらに具体的に「他社のAという商品と比べて、この商品はこういうところが劣っている」といった種類の指摘も「意見」です。

 それをより建設的に、「他の商品よりここが劣っている。そこをもっとこう変えると、よりよい商品になると思う」と指摘するのが「提案」です。提案とは、つまり意見の一領域。改善や変更をすることによって、より良い成果を得られることを提示することが、すなわち提案なのです。

提案の内容

 この例で言いますと、「ここをもっとこう変えると」というところが提案のテーマになります。マーケティング調査の意見としてはそれで十分です。しかし、仕事で具体的な提案をする場合はそれだけでは不足しています。

 まず「他の商品と比べて劣っている」という点について、客観的、論理的に分析しなければなりません。Aという商品だけでなく、B社やC社の商品との比較も必要になるでしょう。そして「どこがどう劣っているのか」を明示するところから、提案はスタートします。

 その分析、評価をしたあとで、「ここをこう変えれば…」という部分を、より具体的に示します。そして、変えるためにどういうプロセスが必要になるのか。あるいは予算はどれくらい計上すればいいのかといった、詳細についても言及すると良いでしょう。もちろん、そこはケースバイケース。例えば「部署内に、朝礼を取り入れましょう」という提案をする場合は、朝礼をすることによって得られる効果の論理的説明だけで十分です。いずれにしても、その提案が通り、実現されたとき、会社にとってどんな利益があるのかについても示すのが、提案のあり方です。


 意見をもとにして、それを実際の会社の業務に生かすにはどうしたらいいかを提示するのが、すなわち「提案」ということになります。これが2つの用語の違いです。なお、そもそも建設的なのが「提案」なのですから、冒頭に示した「建設的な提案」という表現は好ましくないので、注意しましょう。

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