1. マーケティング用語として知っておきたい「プロダクトアウト」の基礎

マーケティング用語として知っておきたい「プロダクトアウト」の基礎

by brizzle born and bred
 「プロダクトアウト」という言葉を知っているでしょうか。プロダクトアウトは企業活動の新たな方法の一つであり、今後ますます重要になっていく概念でもあります。では、プロダクトアウトとは具体的にはどのようなことを意味し、どのような効果があるのでしょうか。今回は、マーケティング用語としての「プロダクトアウト」の意味を紹介します。

1. 提供側からの発想

 プロダクトアウトとは、商品の開発や生産、販売などを提供側の発想で活動することを指す言葉です。通常マーケティングでは、顧客の要望をくみ取る形で商品の開発や生産を行うことが利益を最大化する戦略であるとされていますが、プロダクトアウトなその発想とは逆に提供側である企業側からの提案によって活動の方向が決定します。

 プロダクトアウトは必ずしも顧客側の立場に立って物を見る概念ではありませんが、戦略の一つとして有効な場合もあります。例えば、新商品が画期的な技術によって生み出されるものであった場合、顧客のニーズから逆算する形で商品を開発することは不可能です。この場合は提供側の持つ技術開発が、新商品の企画をリードすることになります。

2. プロダクトアウトとマーケットイン

 プロダクトアウトという概念は、もともとはマーケットインと対をなす形で考え出された概念です。マーケットインとは、市場の潜在的な欲求やニーズをくみ取る形で生産活動を決めるという概念であり、一般的なマーケティングで導入されている考え方です。

 マーケットインを消費者本位、プロダクトアウトを生産者本位、という風に解釈しているケースもありますが、この解釈は必ずしも正しいものではありません。出発点が消費者にあるか生産者にあるかは、企業活動については本質的な問題にはなりません。企業活動の目的は利益であり、アプローチがどちら側から始まるのかという点については大きな問題とはならないのです。

3. プロダクトアウトは提供者のわがままではない

 プロダクトアウトを提供者本位という風に理解してしまうと、何やら提供者側がわがままを言っているように受け取れます。しかし、プロダクトアウトとは提供者側の押し付けやわがままではありません。

 プロダクトアウトで重視されるのは商品そのものであり、提供者の意思ではないのです。商品価値を高めることで市場での優位性を獲得することがプロダクトアウトのメリットであり、強い商品開発力や企画力を持っている企業にとっては、プロダクトアウトを通じて新たな市場を切り開くことが可能になります。


 プロダクトアウトは一般的なマーケティングとは逆向きのアプローチが行われますが、最終的な目的は共通しています。異なるのは企画の出発点のみであり、ゴールは共通したものです。プロダクトアウトの本質的な意味は、より価値のある企業側からの提案。市場のニーズを超えるような提案をプロダクトアウトを通じて実現することが、企業と顧客の利益を最大化する方法になります。

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