1. 【3つの例も交えて考えてみる】企画を考える時に意識したい「アイデアの出し方」のポイント

【3つの例も交えて考えてみる】企画を考える時に意識したい「アイデアの出し方」のポイント

by familymwr
 企画という仕事は常に新しいアイデアを求められる仕事です。アイデアを出すことで新しい形のアプローチが可能になり、仕事に新たな可能性が生まれます。しかし、アイデアというのはそう簡単に思いつくものではありません。一人でできる作業には限界がありますから、様々な工夫を取り入れてアイデアを出していかなければなりません。今回は、企画を考える上で知っておきたいアイデアの出し方とその実現方法を紹介します。

要望をもとにアイデアを考える

 企画を考える上で重要になるのが、顧客調査や市場リサーチといったデータ収集です。収集したデータを分析することで顧客が望んでいることを明らかにし、それに応える形でアイデアを考えていくと、企画の目的に沿った素晴らしいアイデアが生まれます。

 例えば、従来の自動車開発で重視されてきたのは走行性能や速度、居住性といった部分でした。しかし、自動車のユーザーの中でも女性をターゲットにしてリサーチしたところ、不満を感じている部分という質問に対して上位に来た答えが「駐車時の操作」だったのです。駐車のしやすさというポイントは今までの自動車開発では全く汲み上げられていなかったニーズですが、顧客が潜在的に抱えている欲求としては非常に大きい物でした。

 自動車会社はそのニーズにこたえる形で、後部の様子を撮影するリアカメラや、車の位置を知らせて駐車時のハンドル操作をナビゲートするパーキングアシスト機能を搭載した自動車を開発しました。これらの新機能を備えた車は、駐車に苦手意識を持っていた女性顧客から高い支持を集め、企業の業績アップに大きく貢献したのです。

 このように、顧客が潜在的に抱えている欲求をつかむことで、その欲求を叶えるようなアイデアを考えることが可能になり、企業利益につながる素晴らしいアイデアを考えることができます。

視点を変えてみる

 アイデアを考える作業を続けていくと、時として一つの見方に凝り固まってしまうことがあります。物事を深く考えるのはいいことですが、時には視点を変えてみることで新しいアイデアが生まれることもあるのです。

 視点を変えてよいアイデアが生まれた例が、ご当地限定商品です。従来のマーケテイング理論でいえば、顧客が商品を手に入れるために必要なハードルは低い方が良いと考えられており、いつでもどこでも買える商品の方が購買機会が増え、売り上げも上がると考えられてきました。

 限定商品はそれとは逆の視点から考えることで、わざわざそこに行かないと買えないという状況を作り出し、商品の持つ性能を超えた付加価値を生み出すことに成功しています。販路を拡張するコストが無い中小企業であっても、現地でしか買えないという付加価値を生み出すことで、競争力が高まる結果に繋がったのです。

ターゲットを広げる

 企画を考えるときに重要になるのがターゲットです。ターゲットとは「企画が誰に向けられたものなのか」ということを示すものであり、ターゲットを設定することで企画を効率的に進めることが可能です。従来までのターゲットとは別のターゲットを設定することで、新しいアイデアを考えることができます。

 ターゲットを広げてアイデアが生まれた例が、化粧品市場です。化粧品という商品のターゲットは女性顧客が想定されてきましたが、従来のターゲットとは異なる男性を顧客として想定したことにより、男性向け化粧品という新たなアイデアが誕生しました。

 ターゲットを広げてアイデアを生むことの大きな利点が、市場そのものが拡大することです。従来のマーケティングでは、すでに市場に参加している顧客をどれだけ取り込むかということに主眼が置かれがちでしたが、ターゲットを広げることで潜在的な顧客を掘り起こすことが可能になり、市場規模を大きく広げることが可能になります。


 アイデアとは単なる奇抜な意見ではありません。今ある問題を解決するような提案がアイデアであり、アイデアひとつで企画のあり方は大きく変わります。アイデアを考えるのにもアイデアが必要です。一つのことでも新しいアイデアを取り入れて考えてみることで、まったく新しい結論が導かれるのです。

 最初からいいアイデアを思いつける人はいません。何度も試行錯誤して、より良いアイデアを求めていく姿勢が重要になるのではないでしょうか。

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