HOMEビジネス マーケティング戦略を立てる上で知っておきたい「金のなる木」と「負け犬」の特徴\

マーケティング戦略を立てる上で知っておきたい「金のなる木」と「負け犬」の特徴\

Shingo Hirono

2014/04/10(最終更新日:2014/04/10)


このエントリーをはてなブックマークに追加

マーケティング戦略を立てる上で知っておきたい「金のなる木」と「負け犬」の特徴 1番目の画像
by Nicola since 1972
 現在、マーケティング戦略を担当していたり、マーケティング戦略をこれから学んでいく人もいると思いますが、マーケティングの基本の言葉として「金のなる木」と「負け犬」という言葉について知っている方はどれぐらいいるでしょうか?

 言葉は聞いたことあるけど、いまいち理解していないという人も多いと思います。そこで、今回はマーケティング戦略を立てる上で知っておきたい「金のなる木」「負け犬」の特徴について話していきます。

1. 「金のなる木」について

 「金のなる木」とは、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で作られたフレームワークの中で、事業を4つの象限に分類したものの一つであり、成長はしない分野ではありますが、資金をそれほどかけなくても、利益を十分に得られる分野の一つです。

 「金のなる木」に属するものといえば、だいたいその会社では主力となる製品やサービスであることが多く、会社にとっては生命線となっていることが多いと思われます。また、市場でもすでに投資をしても大きな利益の還元は見込めず、新規参入をしても、あまり利益が出ないため、競合の参入が少ない分野です。

 そういった分野を持っている会社であれば、現状をなるべく維持することに努めて、新たに同一分野を拡大しようとするよりも、ほかの部分に投資をした方が良いと言えるでしょう。

2. 「負け犬」について

 次に、負け犬についてですが、こちらもPPMの区分けの一つから出てきた言葉であり、この言葉は成長率もマーケットのシェアも低い部分に該当する場合に該当する分野のことを指します。

 この部分に該当するものは、その企業においてほとんど価値のない分野であり、会社としてはほとんど利益を見込めずほったらかしにされているか、細々とやっているもののどちらかでしょう。

 このような分野は、「負け犬」に属していてもさして問題ない状況ならそれほど手を加えることがありませんが、赤字を垂れ流しているだけである場合、早急に廃止や縮小といった改革が必要です。


 このように、「金のなる木」「負け犬」というように概念が分かれているのですが、理解してもらえたでしょうか。この言葉の違いをはっきりと認識して、マーケティング戦略に生かしてください。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード