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仕事は「やりがい」?「安定」?迷った時に覚えておきたい3つの判断基準

Shingo Hirono

2018/08/31(最終更新日:2021/01/30)


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やりがい」か「安定」か。仕事を考える上での永遠のテーマともいえる命題ですが、当然のことながら人によってもケースによっても最適な回答は異なります。「やりがい」と「安定」のどちらを選択すべきかは、一概に言えることではありません。しかし、考えるときのヒントとなる補助線を引くことは可能です。

本記事では、仕事に対して「やりがい」か「安定」かのどちらかで迷った時の判断基準にすべきものを紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「やりがいがある仕事」「安定した仕事」とは
  • 「やりがい」と「安定」を選ぶときの3つの判断基準

 

「やりがい」と「安定」の定義

仕事を選ぶときには「やりがい」か「安定」かというのはよく問われるテーマです。しかし、そもそも「やりがいのある仕事」「安定した仕事」とは具体的にどのような仕事を指すのでしょうか。

まずは、自分にとっての「やりがいのある仕事」「安定した仕事」をブレイクダウンして考えてみましょう。

 

「やりがい」のある仕事とは

やりがいのある仕事とは、

・自分が決定権を持って進めていけること
・責任の範囲が広いこと
・自分の好きなことができること
・成長速度が速い市場(ベンチャー企業)
・給料が高額

などが挙げられます。

どんな仕事があなたにとって「やりがいがある」のか検討してみましょう。

 

「安定」している仕事とは

安定している仕事とは、

・給料のアップダウンがない
・解雇されるリスク、倒産リスクが少ない
・仕事内容が一定である

などが挙げられます。

その他にも、福利厚生が充実している企業を「安定している」と考える人もいるでしょう。

 

「やりがい」と「安定」を選ぶときの3つの判断基準

では仕事を選ぶときには、「やりがい」と「安定」のどちらを選ぶべきなのでしょうか。どちらを明確に選ぶ必要はありませんが、どちら側をより重視するのかを自分自身で理解していることで、仕事が選びやすくなります

以下では、「やりがい」と「安定」を選ぶときの3つの判断基準について紹介します。

 

1.得るものと、失うものを考える

1つ目の判断基準は、得るものと失うものを考えることです。

「やりがい」か「安定」かのどちらかを選択することは、得るものと失うものが生まれるということです。やりがいを求めれば安定のために必要なものは失われますし、安定を求めれば仕事で得られるやりがいは少なくなります。

選択の結果、どのようなものを得ることができてどのようなものを失うのか、明確にしておかなければ両者の判断を行うことは不可能です。もし具体的なケースで両者の判断を迫られるようなことになった時は、選択の結果得られるものと失うものを紙に書き出して判断基準にしてみましょう。

ただし、得るものが多いからといって単純にメリットが大きいということではありません。誰でも譲れない部分というものはありますし、どんなに失うものが大きかったとしても選ばざるを得ないケースはあるでしょう。得るものと失うものを明確にする作業は、客観的基準を判断材料のひとつにする作業でもあるので、どのような基準で判断するのかは個人によって異なるということを覚えておくべきです。

 

2.未来のイメージをする

2つ目の判断基準は、未来をイメージすることです。

「やりがい」か「安定」か、どちらを重視するのかによって選ぶべき選択肢は異なり、これから進んでいくであろう未来も異なります。理想的な未来が実現するのはどちらの選択なのか、というのはひとつの判断基準になるポイントです。自分の未来をイメージして、どちらの選択が自分にあっているのかを判断してください。

ただし、覚えておかなければいけないのが、未来のイメージはあくまでも理想のひとつであり必ず訪れるという保証はない、ということです。未来は必ずしも明るい物ばかりとは限りません。場合によってはどちらの選択も失敗というケースもあるでしょう。

失敗した場合に引き返すことができるか、という再チャレンジの可能性も重要な判断基準の一つです。成功のイメージだけではなく、実現可能性も含めて判断基準にすることが正しい選択へと近づく方法になります。

 

3.自分以外の他者の利益を検討する

3つ目の判断基準は、自分以外の他者の利益も検討することです。

判断基準は自分の中に求めるのが一般的ですが、他人や外部に判断基準を求める方法もあります。家族がいれば家族を養うとことを第一の判断基準にすることは珍しいことではありませんし、場合によっては社会やグループの利益を考えて判断するケースもあるでしょう。

やりがいや安定は、自分だけにかかわる問題ではありません。他社の喜びや笑顔がやりがいにつながることは一般的であり、集団の安定を図ることが巡り巡って自分の利益になることも十分に考えられます。時には自分の気持ちを二の次にして、他者の利益を判断基準にしたほうが良い結果を生む場合もあることを知っておきましょう。

 

自分の思いと、時代の流れに合わせて基準をアップデートしていこう

本記事のまとめ
  • 「やりがい」と「安定」は両立不可能なものでもなく、一者を選ぶものでもない
  • 「やりがい」と「安定」を選ぶときには得るもの・失うもの、未来、他者の利益を検討する

 

「やりがい」か「安定」かという選択は永遠の課題であり、難しい問題でもあります。「やりがい」か「安定」かを考えるときに覚えておきたいのは、やりがいと安定は必ずしも両立不可能なものではない、ということです。

やりがいがあって安定する仕事というものは実際に存在するものですし、やりがいも安定も感じられない仕事も存在します。重要なのは仕事に何を求めるのかではなく、仕事と自分の関わりを考えることです。

関わり方が変われば興味のなかった仕事にやりがいを生み出すことも可能ですし、環境を努力で改善して安定を生み出すことも不可能ではありません。大切なのは、仕事を自分の中でどのように位置づけるかということです。自分と仕事の関わりを見つめ直すことが、「やりがい」か「安定」かを判断する基準を見つけ出す手掛かりになるでしょう。

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