1. 仕事に対して「やりがい」か「安定」かで迷った時に覚えておきたい判断基準

仕事に対して「やりがい」か「安定」かで迷った時に覚えておきたい判断基準

by Kaplan International English
 「やりがい」か「安定」か。仕事を考える上での永遠のテーマともいえる命題ですが、当然のことながら人によってもケースによっても最適な回答は異なります。「やりがい」と「安定」のどちらを選択すべきかは、一概に言えることではありません。しかし、考えるときのヒントとなる補助線を引くことは可能です。

 今回は、仕事に対して「やりがい」か「安定」かのどちらかで迷った時の判断基準にすべきものを紹介します。

得るものと失うもの

 「やりがい」か「安定」かを選択することは、得るものと失うものが生まれるということです。やりがいを求めれば安定のために必要なものは失われますし、安定を求めれば仕事で得られるやりがいは少なくなります。

 選択の結果、どのようなものを得ることができてどのようなものを失うのか、それを明確にしておかなければ両者の判断を行うことは不可能です。もし具体的なケースで両者の判断を迫られるようなことになった時は、選択の結果得られるものと失うものを紙に書き出して判断基準にしてみましょう。

 得るものが多いからといって単純にメリットが大きいということではありません。誰でも譲れない部分というものはありますし、どんなに失うものが大きかったとしても選ばざるを得ないケースはあるでしょう。得るものと失うものを明確にする作業は、客観的基準を判断材料の一つにする作業でもあるので、どのような基準で判断するのかは個人によって異なるということを覚えておくべきです。

未来のイメージ

 「やりがい」か「安定」か、どちらを重視するのかによって選ぶべき選択肢は異なり、これから進んでいくであろう未来も異なります。理想的な未来が実現するのはどちらの選択なのか、というのは一つの判断基準になるポイントです。自分の未来をイメージして、どちらの選択が正しいのかを判断してください。

 ただし、覚えておかなければいけないのが、未来のイメージはあくまでも理想の一つであり必ず訪れるという保証はない、ということです。未来は必ずしも明るい物ばかりとは限りません。場合によってはどちらの選択も失敗というケースもあるでしょう。

 失敗した場合に引き返すことができるか、という再チャレンジの可能性も重要な判断基準の一つです。成功のイメージだけではなく、実現可能性も含めて判断基準にすることが正しい選択へと近づく方法になります。

他者の利益

 判断基準は自分の中に求めるのが一般的ですが、他人や外部に判断基準を求める方法もあります。家族がいれば家族を養うとことを第一の判断基準にすることは珍しいことではありませんし、場合によっては社会やグループの利益を考えて判断するケースもあるでしょう。

 やりがいや安定は、自分だけにかかわる問題ではありません。他社の喜びや笑顔がやりがいにつながることは一般的ですし、集団の安定を図ることが巡り巡って自分の利益になることも十分に考えられます。時には自分の気持ちを二の次にして、他者の利益を判断基準にしたほうが良い結果を生む場合もあることを知っておきましょう。


 「やりがい」か「安定」かという選択は永遠の課題であり、難しい問題でもあります。「やりがい」か「安定」かを考えるときに覚えておきたいのは、やりがいと安定は必ずしも両立不可能なものではない、ということです。

 やりがいがあって安定する仕事というものは実際に存在するものですし、やりがいも安定も感じられない仕事も存在します。重要なのは仕事に何を求めるのかではなく、仕事と自分の関わりを考えることです。

 関わり方が変われば興味のなかった仕事にやりがいを生み出すことも可能ですし、環境を努力で改善して安定を生み出すことも不可能ではありません。大切なのは、仕事を自分の中でどのように位置づけるかということです。自分と仕事の関わりを見つめ直すことが、「やりがい」か「安定」かを判断する基準を見つけ出す手掛かりになるでしょう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する