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新人が仕事を覚えて慣れるまでにかかる一般的な期間【3年で育成計画を立案する】

Shingo Hirono

2014/04/11(最終更新日:2014/04/11)


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by Dimitry B
 新人には即戦力となるような人材を求めている、という企業は多いですが、現実的に考えれば新人が即戦力としていきなり活躍することは不可能でしょう。

 どんなに優秀な人材であっても、仕事を覚えて一人前の活躍をするまでにはある程度の準備期間が必要になります。今回は、新人が仕事を覚えて慣れるまでにかかる期間について解説します。

新人研修の期間は1ヶ月

 入社後すぐに受ける新人研修の期間は、企業や業種によって異なりますが、おおむね1ヶ月が目安です。1ヶ月あれば社会人として最低限の知識やマナーを学ぶことが可能になり、とりあえず仕事をすることが可能になります。

 ただし、新人研修で学ぶ知識やマナーは必要最低限のものであり、部署や部門ごとに求められる知識はこの段階で身についていません。それぞれの部門で必要な知識な技能については、配属後それぞれの部門ごとに学んでいくことになります。

 新人研修の期間をあえて長くとることで、どの部門でも仕事ができる万能型の社員育成を目指す企業もあります。短期研修に比べて時間とコストがかかりますが、社員が会社で必要とされる知識とスキルを高いレベルで身につけることができるので、どこに配属されても一定の仕事をこなすことができるでしょう。

初仕事までは1年

 新人が仕事を覚えて成果を上げるまでの期間は、1年程度が目安になります。仕事の進め方ややり方を覚え、一人で仕事を担当するまでには一定の期間が必要です。早い段階で仕事を担当させてしまうと未熟さゆえの失敗をしてしまう可能性がありますし、長い間仕事を任せないと本人のモチベーションが下がってしまうでしょう。

 1年程度の経験を積めば、一通り仕事のやり方を覚えるには十分な期間ですし、先輩の姿を見て実際の現場を見て学ぶ余裕も生まれます。一念を目安に一人で仕事を担当させ、新人の成長を促しましょう。ただし、初仕事に失敗はつきものです。適度な距離を保ちながらも上司や先輩がそれとなく見守り、必要ならばそれとなくフォローすることを忘れないでください。

独り立ちまでは3年

 新人が仕事のやり方をすべて覚え、自らの責任と判断で仕事ができるようなるまでには、平均で三年程度の期間を必要とします。3年あれば十分に経験を積むことができますし、様々なケースに直面していく中でトラブルや予定外の事態に対処できる危機管理能力も身につくはずです。

 この段階まで成長すれば、もう新人は卒業です。これからは一人前のビジネスマンとして仕事を担当していきますが、今までの仕事に加えて部下の管理や新人の指導も大切な仕事になります。


 新人が仕事を覚えて独り立ちするまでには、平均で3年の期間が目安になります。新人を採用する時はこの3年の期間を1つのサイクルとしてとらえ、成長具合や離職率などのデータを分析して最適な育成計画を立案すると良いかもしれません。

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