1. 会員数2000万人のmixiを生んだ衛藤氏が解く!学生インターンが「世界のエンジニア」になるまで

会員数2000万人のmixiを生んだ衛藤氏が解く!学生インターンが「世界のエンジニア」になるまで

 日本でもIT業界が成長を遂げるとともに、エンジニアは企業へも広く求められるようになった。それに比例してエンジニア人口の増加と共にエンジニアとしてのスキル競争が激しくなっている現状だ。

 今回、スタートアップへのシード投資を行うMOVIDA JAPAN主催のMOVIDA SCHOOLにて元mixi最高技術責任者を務め、現在はEast Venturesにてエンジニア特化のアクセラレータープログラムを手がける衛藤バタラ氏の対談から、飛躍するエンジニアになるための共通点をまとめる。

「エンジニアを目指したきっかけは?」

 元々、小学校6年のときのホームページが普及していないときからコードを書き始めていました。スキルがつくにつれて父の経営者の友人などにページを作ることもしていました。

「mixiに入ったきっかけとmixi発展の理由は?」

 元々、日本に留学に来た際に、転職情報サイトFindJob!の開発を株式会社イー・マーキュリー(現:株式会社ミクシィ)で行っていました。インターンとして事業に参加し、その後社員になりました。mixiの開発は、当時Friendsterが海外で流行り始めていたので、日本でもチャンスがあると思い、自ら社長に社長に提案しにいったところからはじまっています。はじめた当初は開発を一人で行い、3ヶ月でリリースしました。

 mixiが流行った要因としては、現在ほど日記やブログを公開するサービスというものは登場していなかったのとコミュニティづくりが徹底していたのが大きな要因だと思います。ご存知のとおり完全紹介制をとり、社員の3分の1がカスタマーサポートを担当して常にコミュニティを管理していました。また友達づたいに紹介を行い、入会をしていくのですが初めた当初は紹介元をずっと先まで追えるシステムをとっていました。元をたどってどんな人からどんなコミュニティが出来上がるか正確にわかりますからね。ただしこのシステムは後にサーバー落ちの原因になってしまい、つながりの一間を間抜きするシステムに改善を行いました。(笑)

 絶頂期のmixiはトラフィックが異常なまでに上がり続けていましたのでサーバー落ちしてしまうと、毎回対応していかなければなりませんでした。嬉しい悲鳴ですが、毎日未知との遭遇をし、次の日なんとかなっているなんて事はないので毎日改善をしていかなければならずかなり体力勝負でした。

 またmixiは初期からPerlを使用していた事から強いエンジニアチームを築く事が出来ました。「Perlという言語を使用していたから」という意味ではなく、その頃Perlを使用するエンジニアの質が高かったんですね。なので共通言語から集まる仲間で良いチームを築けたんだと思います。

「エンジニアアクセラレータープログラムを作った理由は?」

 ずばり「プロダクトを作りたいエンジニア」から「プロダクトを展開したいエンジニア」を増やすためです。これからは優れたコードが書けるという技術とともにどれだけ早く出して、見極めてまた出してという事を行っていけるかがエンジニアとしての勝負になって来ます。

「エンジニアが成長する為に必要な事とは?」

 プログラム参加者の選考の上でプロダクト作成の技術はもちろんですが、それよりも大切な事はエンジニアとしての「伸びしろ」です。ここで言う伸びしろはシステム開発を早く正確にクオリティを高く行うことではなく、このサービスをエンジニアとしての自身がどこまで持っていくかというスタンスです。

「エンジニアが企業する為に必要な事とは?」

 エンジニアが起業する為に必要な事はエンジニアリングよりもプロダクトを重視することです。エンジニアリングに夢中になってしまう人もよくいますが、あくまでもエンジニアリングはただひとつのツールだということを常に認識しておかなければいけません。

 またチームづくりにおいては「自身のコア」を発揮し、みんなに示さなければいけません。自身がエンジニアで起業する場合は、ある程度カタチを自分で作れてしまうので全部自分でやれたりしてしまうと、結果このチームいらないじゃん?となってしまいます。そうするとサービス全体の伸び率や効率が落ちてしまいます。自分のコアな部分をチームと共有し、相手を信頼して仕事をしていく事が必要ですね。あたり前の事かもしれませんが実はここにひっかかってしまい、ある程度のところまではいくけれどその後のチームづくりでひっかかってしまうエンジニア出身の企業家多いです。比較的エンジニアは開発を行い作るまでは楽しいのですが、リリースしてからチェックを行ったりする作業が面倒という傾向にあるのでそういう気質のパートナーを見つけると良い気がします。

「プロダクトづくりの観点から見たワールドビジネスは?」

 世界でビジネスを行っていくのであれば、現地の環境にあわせてユーザーのストレスを解消するものを作るのが良いのではないでしょうか。例えばインドネシアだと日本とは違い2億5千万人のうちインターネットの普及率は約30〜40%です。スマホの普及率もまだ低く3Gが都心部で少し切れたりしています。文化面でも旅行のパッキングサービスを利用する人は少なく、流行っているのはチケットのみをおさえる事が出来るものです。

 個人的には便利になる系のサービスが開発されると良いのではないかと思っています。たとえばテレビの前でする事って「音楽を聞く」「画像をみる」「録画する」「ゲームをする」などある程度決まっていますよね。意外とそれを一挙に出来るものってなかったりします。既存のテレビに同期できても別のリモコンで操作しないといけなかったり。そういうコンパクト化が出来てくると流行ると思います。

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