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【初心者の為のマーケティング用語解説】「金のなる木」の意味とマーケティングとしての活用法

Kazuhiko Tanabe

2014/04/18(最終更新日:2014/04/18)


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by hern42
 マーケティング用語には、様々な用語がありますが、その中でも「金のなる木」というものをご存知でしょうか。今回はマーケティング用語として押さえておきたい「金のなる木」の意味について書いていきたいと思います。

「金のなる木」の意味とは

 「金のなる木」とは、プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント(PPM)から生まれた言葉であって、PPM自体はボストン コンサルティング グループ(BCG)が提唱したものです。その意味としては、複数の商品を販売している企業が戦略的観点から事業資金の配分方法を決定するための経営・管理手法のことを指します。

 そして、PPMは「相対的市場占有率」「市場成長率」を軸に、4つのカテゴリに分類さており、そのうちの一つが「金のなる木」です。成長率が低いため、大きな投資は必要のない製品のことを指します。「金のなる木」は成長率が低くても、その会社の中ではある程度の市場シェアをもっていることから、安定的利益が見込める製品となっています。

「金のなる木」の扱い方

 「金のなる木」は、基本的に何もしなくても一定の収益が見込めるものであり、投資をしても、シェアは増えずに返って収益が増えるものではないので、安定的にその製品やサービスの提供を維持するものになります。資金の余剰がある場合には「金のなる木」と言われる部分には投資せずに、他の部分に対して投資をすればいいという目安にもなるので、投資先を選ぶ際の指標になります。

 また、「金のなる木」がある場合には、その製品は会社にとって安定的な収益を見込めるので、その会社の経営が安定しているという目安にもなります。ただし、「金のなる木」であるからといって安心し続けていいわけではなく、市場の変化によって「金のなる木」がそうでなくなってしまうこともあるので、注意はしておくべきです。

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