1. 従業員教育を主とした組織活性化の事例に基づいた考察

従業員教育を主とした組織活性化の事例に基づいた考察


 同じことを同じように続けるのは簡単なことです。しかし、時代はめまぐるしく変化し続けています。完璧な経営サイクルを確立していたとしても、いつか世の中の需要とのズレが生じ、成長に陰りが見えてきます。

 どんなに安定しているように見える大会社でも、常にアンテナを張り巡らせて小さな変化を日々続けているのです。

停滞を防ぐための人事異動

 「流れない水は淀む」という言葉があります。長くひとつの仕事を担当し経験を積むことで時間も短縮になり、企業としても習熟した社員の存在は利益があることは間違いありません。

 しかしその社員の定年や突然の病気や退職の際に、代わりになる社員がいないということであれば、それは会社の体質に問題があります。定期的な人事異動により組織を常に動かすことが活性化に繋がります。「深く狭い知識と広く浅い知識」を持つ人材を増やす努力が必要です。経理部門においては、不正を防ぐ意味でも不可欠です。

OJTとOFF-JT

 OJTとは職場内訓練のことで、実際の担当業務を行いながら必要な知識や技術を習得することです。それに対してOFF-JTとは、業務から離れて研修を受講したり外部講師による教育プログラムに参加するなどにより、技術やスキルを習得することを目的とします。

 事例としては接客業であればマナー講座、経理であれば会計システム研修などがあげられます。どちらにせよ、今出来ることだけをさせるのではなく今後の会社の展望に合わせて、それに見合ったスキルを身に付けさせるためには、将来を見据えた教育計画が必要となります。

 それぞれの得意分野ややりたい仕事、慣れた仕事のみ担当したい社員も中にはいます。しかし、それでは業務量のバランスの不均衡が解消されずに不満を持つ社員が出てくる可能性があります。そして不満を持つ従業員の方が、会社に貢献して戦力となっていることの方が多いのです。

 会社組織は、目的を同じとする社員の集まりです。それぞれの立場で会社に貢献することで成長に繋がります。しかし、人間は十人十色。個性や背負っている環境も違う中で、仕事に対するスタンスも様々です。その個性が時には組織の活性化に繋がることもあるし、その逆もまたしかりです。

 経営者は社員一人一人の個性と持ち味を生かすだけではなく、新たな経験や知識を積極的に与える機会をより多く持つことが、絶え間ない成長と組織活性化に必要であることは間違いありません。

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