1. マーケティング用語として知っておきたい「チャネル」の意味

マーケティング用語として知っておきたい「チャネル」の意味

by nromagna
 マーケティングを行う際に、その意味を知っておきたい用語として、「チャネル」という言葉があります。この言葉はもともとは「channel」という言葉から来ており、テレビのチャンネルと同じ語源です。ただ、マーケティングではチャンネルとは呼ばず、「チャネル」と呼びます。では、マーケティングで言う「チャネル」とはどのような意味なのでしょうか。

1. チャネルは「流通の経路」

 マーケティングで言うチャネルとは、流通の経路を指します。一般的には、商品は生産者から卸売業者、卸売業者から小売業者へと運ばれ、消費者の元へ届くのです。イメージとしては、メーカー→商社→スーパー→消費者、といった感じです。これまでの日本では、商品の流れはこのような経路を通じて、消費者の元へ届いていました。

 この経路はメーカー、卸業者、小売業者いずれにとっても、在庫管理などを安全に、効率的に行うことができたからです。しかし、商品開発の進化による競争の激化や交通網の発達、需要のスピード化などにより、チャネル戦略という言葉が生まれてきました。

 これまでの決まった流通チャネルだけではなく、いろいろなチャネルがあってよいという考え方です。例えば、大手スーパーが独自で物流センターを作り、生産者からから安く大量に直接仕入れるなどの戦略がチャネル戦略です。

 上記のようにメーカーが様々な業者に販売することを「チャネルを開放する」と言い、逆にチャネルを絞り、扱う卸売業者や小売業者の数を制限することを「チャネルを制限する」と言います。

 このように、様々なチャネル戦略が生まれるようになって、チャネルという言葉の意味がマーケティングに浸透してきたのです。例えば日本の高級ワインなどは、生産量の少ないこともあって取り扱うチャネルを絞り、本当に欲しい人だけに売り、ブランド価値を高めようという戦略を採用しています。流通の発達により、チャネル戦略が大きな意味を持ってきたのです。よって、「チャネル」という言葉の意味は、きちんと覚えておく必要があるでしょう。

2. インターネット販売でさらに変わるチャネル

 チャネルという言葉は、今後ますます重要な意味を持ってくると思われます。なぜなら、現在はインターネット販売が、大きなシェアを占めるようになっているからです。物流の支配が、これまでの生産者、卸売業者、小売業者から、インターネット販売業者へ移りつつあるのです。Amazonなどの大手のインターネット販売会社は、独自の巨大な物流拠点を持ち、さらに宅配便などを使って安い送料で迅速に消費者に届けています。

 また、生産者自体が直接インターネットで販売する例も多くみられます。この場合、流通チャネルは一切なくなることになるでしょう。「生産者→消費者」となるわけです。もちろん、すべての流通チャネルがなくなればよいというわけではありません。生産者が直接消費者に販売しようとすると、在庫管理や販促活動など、これまで行ってこなかったことをやらなければならなくなり、事業リスクが高まるからです。


 商品の特性や購買層、購買地域、社会性などを考慮して、その状況にあった最適なチャネル戦略を立てることが求められます。今後、流通チャネルという言葉はますます多様化したものとなり、マーケティングを行う上で避けては通れない課題となっていくことでしょう。

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