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部下に「昇進の見送り」を上手に伝える2つの方法【なるべくポジティブに伝える】

Shingo Hirono

2014/04/04(最終更新日:2014/04/04)


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by Kumaravel
 部下に昇進を見送る事を伝えるのは、上司の仕事とはいえ言い難いものです。最悪の場合は、優秀な部下が転職してしまうかもしれません。そういった事態に陥ってしまわないためにも、ここでは昇進の見送りを部下に伝える上手いやり方を紹介していきます。

会社の業績を理由にする

 誰かを昇進させるということは、その人の給料を上げる事につながります。もちろん、会社の業績に貢献した人には昇進や増給で答えるのが一般的ですが、会社や事業部の業績が悪い場合は、ボーナスをカットする企業もあるため増給することも難しいでしょう。

 そのような状況がある場合、「今回の昇進は業績の悪化に伴い見送りとなった」と正直に部下に伝えることができます。ここで気をつけて欲しいことは、来季は業績が上向くなどポジティブな意見を言ってあげることです。

 業績が悪い=会社が倒産すると最悪の場合は部下が感じてしまい、転職につながってしまう可能性があるからです。「業績が良くなれば、君の仕事ぶりはみんなが評価しているから、これからも頑張ってくれ」と期待を持たせてあげましょう。

上層部を説得できる成果を出して欲しい

 まじめにミスも無くコツコツと頑張る部下はとても貴重な存在です。しかし、営業成績など目に見て分かる実績が数字で分かる仕事ではなく、総務や人事などの事務作業がメインの部署は、上層部も昇進の判断がしづらくなってしまいます。このような場合の昇進の見送りは、「数字で分かる成果を出して上層部を説得できる材料が欲しい」と言ってあげると良いでしょう。成績を数値化しにくい総務や人事でも、成績を数値化することはできます。

 例えば、コストの削減です。コストの削減といえば聞くと人員整理や福利厚生の見直しがありますが、そのようなネガティブなコスト削減ではなく、例えば人材紹介会社からの人員紹介を見直し、自社の面接マニュアルやOJTを徹底して経験が低い社員を採用しても、すぐに戦力になるように自分たちで教育をするといったことです。

 また、清掃会社や警備会社に払っている費用を見直し、社員で出来る掃除などは、社員で対応するルールを設定してコストを削減する方法もあります。最初は面倒と感じる社員も多く、面接マニュアルやOJTの見直しは労力のいることですが、無駄なコストを投資や福利厚生に転換できれば、社員もか必ず喜んでくれます。このような、コスト削減の数字成績を出して欲しいと、部下の仕事に対する意欲をさらに高めてあげると良いでしょう。


 部下に昇進見送りを伝えることは非常に言い難いですが、なるべくポジティブな事を相手に伝え、これからも会社に貢献してもらえるよう上手な言い回しを心がけましょう。

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