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朝礼で話をするときに緊張しないコツ【人に理解してもらうことを第一に考える】

Shingo Hirono

2014/04/08(最終更新日:2014/04/08)


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by spinster cardigan
 朝礼など一定の人数の前で話をしなければならないとき、人はどうしても緊張してしまうものです。失敗したらどうしよう、頭が真っ白になったらどうしよう、話すことを忘れちゃったらどうしよう、周りに嫌な顔をされたらどうしよう、と悩みは尽きないでしょう。そんな時、誰かに「気の持ちようだよ、リラックスしよう」や「誰も聞いてないから大丈夫だよ」と言われたところで緊張が解けるかというと、そんなことはありません。

 そう言われて緊張がとけるなら、そもそも誰も緊張しないでしょう。では、どうしたらそのような緊張から解放されるのでしょうか。ここでは緊張を和らげる方法を考えてみます。

1. 緊張の正体を知る

 そもそも緊張とは何でしょうか?それは「わからない未来に対する不安」です。実際にその時が来たとき、結末がどうなるか想像がつかないから緊張してしまうのです。例えば皆さんの会社の社長が社員の前で話すとき、緊張しているかというと、そんなことはないと思います。

 なぜなら、社長は「鍛錬して緊張に打ち勝っている」からではなく、「経験でその後の事態がどうなるかを知っている」からです。だから、堂々と話すことができるのでしょう。まずは緊張の正体が、「わからない未来に対する不安」なのだということを理解しましょう。

2. 緊張は次なる緊張を引き寄せる

 では、そのわからない未来に、自分が思いっきり失敗してしまった時のことをイメージしてみます。声が裏返り、うまく言葉が出て来ず、聞いている人は退屈そうな顔をしています。「あー、やってしまった」と思うでしょう。しかし、後でその失敗によって、聞いている人の業務の作業効率は落ちるでしょうか。そんなことはありません。何も変わらないのです。

 そして、失敗したことを誰かがずっと覚えているでしょうか。覚えている人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は忘れます。誰もが日々多忙な業務を抱えているのです。きっとそれをずっと覚えているのは、皆さん自身だけでしょう。その記憶が、また次なる緊張を招くことになるのです。

3. 極度の緊張は、緊張という言葉があるから生まれると理解する

 そもそも、緊張するという感覚は誰にでもあるもの。どんな仕事であれ、人との会話であれ「先が見えない=緊張感」に結びつくのです。社長は経験によって未来をほぼ予測できているから、知っていることをするだけなので緊張しません。

 そして、緊張という言葉が、何となく恐怖心を煽るようなイメージがあるために、そのことが皆さんをますます緊張させてしまうのです。緊張は、特別なものではなく、人間としての普通の感情の一つに過ぎないということを知っておきましょう。

4. 準備をして、相手に理解してもらうことを考える

 よって、緊張という言葉はあくまでも言葉なのだと考え、まずはその言葉に振り回されないようにしましょう。とは言っても、朝礼で話をするというのは業務です。業務の準備は他の業務を同じく、入念に行うのです。何を話すかを明確にし、誰もがわかるような表現を考え、そしてほかの業務と同じように、トラブルに備え、念のためそれらを簡潔にまとめてメモなどにしておきましょう。

 これは意見を言うということに限らず、どんな業務でも必要な準備です。そして、自分がどうこうと思うのではなく、人に理解してもらうことを考えましょう。


 以上、緊張を和らげる方法を紹介してきました。大切なことは、自分のことばかり考えて未来を恐れることではなく、話すことを人に理解してもらうことです。緊張しがちな人は、ここで紹介したことを参考にして、緊張と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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