1. 往復はがきを返信する時の「行の消し方と御中の書き方」の正しいマナー

往復はがきを返信する時の「行の消し方と御中の書き方」の正しいマナー

by Jeremy Levine Design
 ビジネスシーンでは、取引先などから往復はがきで招待状が届くことがしばしばある。往復はがきを返信するときは、宛名につけられている「行」の文字を消して、「様」や「御中」に直すのがルールだ。ただそれだけのことなのだが、往復はがきの「行」の消し方、消した後の「様」「御中」を書きこむ場所に迷い、悩む人も少なくないのではないだろうか。

 すでに何度も往復はがきの「行」の文字を消して、「様」や「御中」に直す作業を経験している人でも「この行の消し方でいいのかな? この御中の直し方でいいのかな?」と思いながら返信はがきを投函している、という例も珍しくないようだ。

 ここでは、往復はがきでの「行」の消し方と、間違った「行」の消し方と「行」に関する正しいマナーを紹介し、さらに「様」「御中」を書く位置についても説明していこう。まずは、「行」と「御中」の意味を見ていこう。

「御中」と「行」の関係性

 「御中」は往復はがきなどを送る際に、送り先が個人でなく、会社の部署など宛名が個人名でない場合に使う言葉が「御中」という言葉だ。その団体の人であれば、誰が開封しても問題ないものを送る際にはがきに「御中」と書き込む。

 「行」を丁寧に訂正した言葉が「御中」だと思っていた方もいるかもしれないが、本来「御中」はそういう意味ではない。「御中」は団体組織に封筒などを送る際に誰が開封してもいい、と示す言葉が「御中」なのだ。

 「御中」は封筒マナーの中でもポピュラーなものなので、「御中」の意味を忘れないようにしよう。なお、個人宛の場合は「御中」に訂正するのではなく、封筒の「宛」を「様」に書き換えするように。

「行」を「御中」に直さないのは失礼

 封筒などがクライアントから送られてきた場合、クライアントはクライアント側のことを「××行」と書くが、こちら側から返信をする際に「行」のまま返してしまうと、上記の理由からこれは相手に対して失礼な行為にあたる。

 もちろん重大な問題になるというわけではないが、ビジネス上で「行」を直さないことは立派なマナー違反である。ハガキなどを使う郵便関連のビジネスマナーとしては「行」を消すことは基本中の基本なので、往復用ハガキなどの宛先の「行」の消し方や「御中」の書き方には十分気をつけよう。

マナー違反の「行」の消し方

 「行」は相手が自分をへりくだってつけているということを、まずは認識する必要がある。中には、「行」を修正液を使う消し方をする例もあるようだが、これは「行」を消す際の最大のマナー違反。「行」を修正液で消すというのは、「あなたの書いた『行』は間違っていますので、修正しておきました」という意味になってしまうのである。

 また、ビジネス上の正式な招待状なのだから、言うまでもなく「行」を丁寧に消すのがマナー。だから、「行」を黒く塗りつぶしたり、ぐしゃぐしゃとした、いい加減な「行」の消し方をするのもNGだ。

正しい「行」の消し方を知ってから「御中」を書こう

 縦書きの招待はがきの場合、「行」は右上から左下へかけて、二重線で消そう。「行」を斜めにしないで真上から真下に消す人もいるが、「行」を書く上でのマナー違反ではないものの、「行」という文字の構造上、場合によっては「行」を消してあることが見づらいこともある。斜めに「行」を消すほうが「行」の消し方として間違いがないでしょう。

 また、横書きの場合は、斜めに「行」を消すと不自然になるので、真横の二重線で「行」を消すようにしましょう。なお、「行」を定規を使って消す人もいますが、丁寧に二重線が書けていれば、フリーハンドで「行」を消しても一向に差し支えはない。定規を使って「行」を消すとかえって幼い印象を与えてしまうこともあるのが、ビジネスシーンなのだ。

「行」を消した後に「御中」はどこに書くか

 難しいのが「行」を消した後の「様」「御中」を書く位置だ。横書きならば、消した「行」の右に「御中」を書くのが一般的である。下に「御中」を書くケースもあるが、同じ行に書いたほうが自然に見えるだろう。

 様々な「御中」の書き方の流儀があるのが、縦書きのケース。消した「行」の真下に「御中」を書くことを勧める人もいる。斜め左下に「御中」と書くことを推奨する人、右横や右斜め下に「御中」を書くことマナーとするケースと、いろいろな「御中」に関するマナーがある。ということは、どれも「御中」を書く上でのマナー違反ということにはならないだろう。しかし、縦書きは右から左へ流れる書式になっているので、宛名より「御中」が右に来るのには、やや違和感がある。真下か左斜め下に「御中」を書くほうが無難かもしれない。


 招待の往復はがきを出すことに慣れていない人が、「行」の消し方、「御中」を書く位置に迷うのは当然だが、かなりのベテラン社会人でも、意外に「行」の消し方「御中」を書く位置でマナー違反をおかしてしまうのだ。上記の「行」の消し方、「御中」を書く位置を参考に、くれぐれも丁寧に扱うよう心がけるように。

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