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会食の時に下座に座った人が担うべき役割【大切なのは気遣いと心配り】

Shingo Hirono

2014/04/01(最終更新日:2014/04/01)


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by uberculture
 会社の接待で食事をする機会において、下座に座るのは、接待する側のメンバーのうちの新人の役割です。下座は末席とも言いますが、位置としては出入り口に一番近い席。接待の場はもちろんですが、上司との会食においても、下座には一番若い新人や、一番キャリアの若い人が座ります。下座に座る際、ビジネスマナーとして、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

全体を見回してスマートな気遣いを意識する

 ビジネスの会食において、クライアントや、序列の高い人には、出入り口から一番遠い奥の席へお通しするのがマナー。それを上座と言います。出入り口に一番近い席が下座で、これは円卓の場合でも同じように考えます。

 下座に座った人の役割は、基本的には皆さんの注文が滞りなくお店の方に伝わっているか確認したり、まとめて伝えたりすることでしょう。全体を見回して、気遣いをしながら判断します。

 率先して大声で全体に声をかける…という居酒屋のノリではなく、ビジネスシーンにおいては、グラスの空いた方を迅速に見つけて、さりげなくお声をかけるとか、さりげなく飲み物のメニューを差し出すなど、会食のペースや、会話の進行を妨げないことが第一条件でしょう。

クライアントが求めているもの察する

 下座の席の人は、気遣いをすることによって、クライアントを居心地よくさせることができます。それは、大人のマナーであり、気持ちが伝わり、礼儀正しく、クライアントのさりげなく品格をキープする心遣いにもつながるのです。

 なぜなら、何か足りないもの、欲しい物があって、それをすぐに下座の人が察知し手配をしてくれたら、クライアントが自分からあれこれ要求の言葉を発しなくてもよくなるからです。これこそが大人の気遣いでしょう。

 例えば、料理が辛かったり熱かったりする時、飲み物やお酒が食事と一緒に進みますが、水も欲しくなる場合があると思います。その際、お水のセットを注文しておいて、脇のテーブルに控えておくとよいでしょう。

 また、料理によっては、手を使ったり、口のまわりにつきやすいものなど、おしぼりの替えがあると助かる、という場合もあります。様子を見て、おしぼりや紙ナフキンを換えていただくように、お店の人へお願いしておくとスムーズです。

 お店の方が、しょっちゅうテーブルをのぞきにきてくれるとよいのですが、そうでない時は、さりげなく空になった大皿を自分の下座や、脇のテーブルに寄せてしまい、お客様の前はすっきりさせておきましょう。

下座の人にとっても、参加することが一番大切

 下座に座る新人といっても、その会食のメンバーであることには違いありません。まるで下働きのように、あれこれお皿やオーダーのことばかりを気にかけているのは、望ましくありません。会食のテーマは、懇談ですから、しっかりと話題に参加し、立場に即した会話をすることが一番大切。気配りや心遣いも大切ですが、きちんと会に参加して楽しむことを忘れないようにしましょう。


 以上、下座に座る際ビジネスマナーとして意識しておくべきことを紹介してきました。対応が後手に回ってしまわぬよう、常に全体を見回しつつ、その場に必要なものを先回りして頼めるようになりましょう。

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