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事業の方向性を決める判断と意思決定の方法

Yuta-Hoshi

2014/03/30(最終更新日:2014/03/30)


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by yijuichen
 事業を運営していると、様々な場面で意思決定を迫られることになります。大きな影響のない小さなものから事業の存続を左右するものまで、様々な場面で意思決定を行うことになりますが、その中でも特に重要な意味を持つのが事業の方向性を決める時の意思決定です。今回は、事業の方向性を決める場面で重要になる意思決定の方法について紹介します。



【1】判断に必要な情報の収集

 

どのような意思決定であっても、判断に必要な情報が不足していれば正しい意思決定を行うことは不可能です。特に事業の方向性の様な重要な意思決定を迫られる場面では、正しい判断を下すのに必要な情報を出来るだけたくさん集めておく必要があります。
市場分析調査や過去の事業データ、専門家のアドバイスなど判断材料となる情報は多岐にわたります。あまりに情報量が多いとかえって判断の妨げになりますから、収集した情報の中から有用なもののみを選別する作業が必要になります。



【2】意思決定の選択肢の作成



 事業の方向性のような組織全体にかかわる大きな意思決定は、細かい事情まで考慮して選ぶのは大変困難な作業です。このような大きな影響を与える意思決定では、いくつかの考えられる戦略を選択してして用意し、その中の最適と思われる一つを選ぶのが一般的な方法です。
事業の方向性であれば拡大戦略か集中戦略か、薄利多売か高級路線かなどのように選択肢を設定して今後の事業をどのな方向に導くかを決定します。
重要な意思決定であればあるほど取りうる戦略は限られてきますから、選べる選択肢は絞られることになります。



【3】結果のシミュレーション



 意思決定がどのような結果を引き起こすのかを知っておかないと、最善の選択をすることは不可能です。事業の方向性を変化させた結果がどのようなものになるのかをシミュレーションしておくことで、誤った意思決定が行われることや意思決定によって利益が失われることを防ぐことができます。
シミュレーションがどの程度の正確性を持っているのかは、事業によって異なります。
事業の種類によっては予想が困難でシミュレーションの精度が著しく低くなることもありますし、今までに存在しなかったような全く新しい事業モデルであれば、データ不足でシミュレーションそのものが不可能ということになります。そういった場合は類似の既存事業を参考にしてシミュレーションの参考にするしかありません。


 

事業の方向性を決める意思決定は、事業の未来を左右する大きな判断です。万が一にも方向性を間違うことの無いように、万全の準備を整えて慎重に判断することが求められます。


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