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失敗してしまう経営者に共通する発想方法

Sekiko Suzuki

2014/03/30(最終更新日:2014/03/30)


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by Takashi(aes256)
 企業経営は、いつの時代であっても難しく大変なものです。しかし当然のことながら、経営に成功する経営者もいれば失敗する経営者もいます。成功するには、様々な理由があるでしょう。経営者個人の能力が高いのかも知れませんし、人を動かす能力に長けているのかもしれません。

 しかし、失敗する経営者には、ある共通の発想方法があり、失敗するべく失敗してしまうのです。ここでは失敗する経営者に共通する発想とは何かを考えてみたいと思います。

【1】目の前にあることにしか見えてない

 経営者は、当たり前ですが会社の最高責任者です。したがって、常に会社経営がうまくいくように先々のことまで考えて行動しなければなりません。例えば新事業を始める場合は、その事業に失敗した場合のリスクを考えてそのリスクを許容できるかどうかを考え、許容した場合はそのリスクに対する対応までを考えて行動しなければいけません。

 しかし、失敗する経営者は新事業を始めようと思ったらそのことしか考えません。そして、力を入れれば入れるほど広告費をかけたり、その時にできる限りの人材を投入したりします。その際、失敗したときの事業リスクも膨大となる広告費や人件費のことも考えられません。目の前のことで頭がいっぱいで、いわゆる近視眼的になってしまうのです。

 もちろん目の前のことに全力投入することが必要なこともあります。しかしその際には、成功する経営者はその間他業務のマネジメントは誰かに任せるなどして経営が常に多面的な視点で行われるような対策を取ります。失敗する経営者は、そのようなこともせずただ没頭してしまうのです。この近視眼的な発想は、失敗する経営者が最も陥りやすい代表例です。

【2】発想がその場の雰囲気に流される

 失敗する経営者に共通する発想として、雰囲気に流されやすいということが挙げられます。

 例えば、業績が好調な期間が何ヶ月か続いたとします。その場合、成功する経営者はその理由を探ります。自社製品が徐々に認知されてきたのか、または何らかの理由でたまたま良かったのかといったことを検証していきます。もし自社製品が徐々に市場に浸透してきているのであれば攻勢をかけ、たまたま本来は来期の売上になるはずだったものが前倒しされただけであれば、来期の売上減少を避けるために手を打ちます。

 しかし失敗する経営者はその好調な業績だけを見て、これはチャンスと考えて人員を増やしたり、設備を増強したりします。その理由を検証することはしないのです。そしてそれが実はたまたまだったと判明した時、初めて増やした人員や設備が失敗だったことに気付くのです。

 上記から考えると、失敗する経営者の発想の共通点を一言で言うと、冷静ではない」ということになります。成功する経営者は、どんなに手法が斬新であったとしても頭の中は常に冷静だということです。


 そしてこのことはビジネスマン全般にも通ずる考え方です。経営者ならずとも、ビジネスはいかに冷静に考えて発想することができるかが勝負と言えそうです。

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