1. PDCAが作業プロセスに導入されたときに果たす2つの役割

PDCAが作業プロセスに導入されたときに果たす2つの役割

by The U.S. National Archives
 PDCAという言葉は、特に会社組織などで働いている人は、一度は聞いたことのある言葉でしょう。しかし、簡単に説明せよと言われると、なかなかできない人が多いのも実状です。聞いたことはあるし、イメージでは何となくわかるけど、どのような役割でどのような仕組みなのかはよくわからない、という人が多いのではないでしょうか。

 ではここで、PDCAの意味を確認してみます。PDCAとはPLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検証)、ACTION(改善)の4つの作業からなる考え方で、作業プロセスを細分化し、問題点を拾い上げ、かつ改善していこうという考え方です。例えばトヨタのカイゼンなどは、この考え方に近いと言えます。では、PDCAを作業プロセスに組み入れると、それはどのような役割を果たすことになるのでしょうか。

1. 「暗黙のうちに何となく行われてきた作業」がなくなる

 PDCAを導入しなくても、企業によっては常に問題点を探し、改善に努めているでしょう。しかし、大半の企業では作業には決まった方法があり、それが以前からずっと継続されているのではないでしょうか。暗黙のうちに作業方法は硬直し、しかも硬直していることが当たり前なので、そのことに気づかないのです。

 PDCAが作業サイクルに導入されると、その作業が検証の対象となり、作業が正しく効率的に行われているかどうかがチェックされます。そして、なぜこのようにやっているかを考えなければいけなくなり、理由がなく何となく行われている作業は、次のステップで改善の対象となるのです。このように、PDCAには、今まで作業プロセスにひっそりと隠れていた問題を引き出す役割があります。

2. 計画のレベルが継続的に上がり、精度が高くなる

 PDCAが導入されていない場合、計画段階で参考にするのは、今後の予定です。例えば、来月の予想発注数が来月の計画の根拠となります。しかし、PDCAが導入されると、作業プロセスが検証され、改善された後なので、その改善内容が計画に盛り込まれることになります。

 例えば、これまでは不良品割合を10%で計算していたものが、PDCAが導入され、その役割が果たされて不良品割合が5%に減少した場合、これまでの計画よりも余裕のある状態で計画を立てることが可能となるため、無理な計画を立てる必要はなくなり、より高い精度で計画を立てることが可能となります。


 このように、PDCAには作業プロセスの改善だけではなく、計画そのものを改善する役割も果たしていると言えるのです。作業がルーティンワーク化してしまっている組織は、一度作業プロセスにPDCAを導入してみるべきでしょう。

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