経営において、度々論じられるものとしてミッションとビジョンがあります。この2つは、一体何を示すものなのでしょうか。そして、なぜ重要なのでしょうか。そもそもビジョンとは、経営理念のもと、自社の目指す将来の姿を社員や顧客に表したものとされています。 経営理念とは「会社の憲法」といえます。つまり、会社ごとの最優先される考え方と言えるでしょう。これをミッションという言い方もします。
この2つの考えに基づいた行動こそ、起業を発展させる要因だというのです。今回は、ミッションとビジョンの違いを見ながら他の企業ではどのようなミッション・ビジョンを掲げてきたか見ていきましょう。
ビジョンとミッションの違いと徹底度
ミッションとビジョンは、簡単にいうと以下のとおりです。
ミッション
経営理念とも呼び、会社ごとの考え方。会社の判断基準。
ビジョン
10年後やその先まで会社のあり方を示す。目指すべき方向性。
見方を変えると、ミッションは会社での社員向けの決まりでありビジョンはミッションの先にあるものと言えるでしょう。ミッションとは、会社が存在する意義・その企業が果たすべき任務や使命ということもできます。これは普遍的なものであり、このミッションがあるからこそ会社としての存在価値があり、その価値を顧客に提供する事によって会社は存在します。
ミッションは経営戦略、事業計画を作る意味でもベースとなります。これを基に考えていくと、軸がぶれません。企業そのものの意義を問うものですから、全社員が認識する必要があります。こうして考え出したミッションを基にビジョンを考えると、矛盾のないものができるでしょう。
ミッションとビジョンの選定での成功例
このミッションとビジョンがあってこそ、成功した例は枚挙にいとまがありません。株式会社ビューテックラボの社長、松井功氏もその一人です。松井氏は「システムだけ、デザインだけ優れているのではなく、それを融合させて、人々に感動を与えたい」といった想いから起業します。
そして、ビューテックラボはFacebookでこう言っています。
サイバーエージェント社長の藤田晋氏は、「21世紀を代表する会社を作りたい」といったミッションから起業しています。実際に行ったことは、インターネット関連の営業でした。この営業は「インターネットの普及で、技術はあるが、営業力がない。それを社会に提供しよう」というビジョンからでした。
企業は、ビジョンとミッションの両方が揃ってこそうまく機能し始めます。どちらも無くてはいけないものなので、ぜひ覚えておくようにして下さい。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう