1. 「KPI」を達成するために日々の業務で意識しておくべきこと

「KPI」を達成するために日々の業務で意識しておくべきこと

by Ed Yourdon
 目標を達成するためにKPIを設定している企業は多いでしょう。KPIは、見えない目標を見える数値に置き換えることのできるとても便利な概念であり、ツールです。しかし、KPIも誤って使ってしまうと、目標達成が困難となる場合があります。ここでは、KPIを有効に使うために日々の業務で意識しておくべきことを挙げていきたいと思います。

KPIで進捗を見るのに負荷がかからないようにする

 KPIは目標達成までの進捗度合いがわかる便利なツールです。しかし、そのKPIで進捗を図るのに過大な労力を費やすのは、あまり適切とは言えません。例えば「購入検討層の消費者を購入層に引き上げ、売上増につなげる」ことを目標とし、KPIとしてこれまで定期的にはカウントしていなかった新規顧客数を設定したとします。そして、その企業にはWEB経由、コールセンター経由、資料請求経由、営業担当者経由などの様々な販売チャネルがあるとしましょう。

 すると、そのKPIで進捗を見るためには、担当者がすべてのチャネルでの新規顧客を新たに一から調べなければいけないことになってしまいます。これでは目標達成までの進捗がわかるメリットよりも、担当者の労力が増えるデメリットのほうが大きくなってしまうでしょう。KPIは、できる限り新たに作業を必要としない数値にすることが大切です。

KPIと目標を混同しないこと

 KPIはその進捗を見ることで、目標達成までの距離を測ることが可能となります。しかし、それ自体はあくまでも指標。ゴールではありません。日々の業務に追われていると、だんだんとKPI自体が形骸化し、KPI=目標というように考えられるケースが多く見られます。

 上述した「購入検討層の消費者を購入層に引き上げ、売上増につなげる」ことを目標とし、新規顧客数をKPIとして設定した場合で考えると、販促などで新規顧客数だけを増やしても、一人当たりの平均単価が下がってしまえば、売上増という目標にはつながらない可能性もあります。しかし、ここで新規顧客数だけを見ていると、目標に近づいているかのように思えてしまいます。

 これを避けるためには、定期的に目標とKPIの関係を見直し、また、形骸化しないために社員同士で目標を徹底するなど、常に達成すべきゴールはどこにあり、何をすべきか、ということについての意識を共有させておくことが重要。そして、それには現場の担当者だけではなく、マネジメント層の参画も必要になってきます。

 
 以上、KPIを有効に使うために日々の業務で意識しておくべきことを紹介してきました。KPIの設定で満足してしまうのではなく、それを達成するために何をすべきかを明確にし、日々の業務に取り組んでいきましょう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する