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組織内の各人の役割と責任者を決めるときに活用したいもの

Kazuhiko Tanabe

2014/03/28(最終更新日:2014/03/28)


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by joiseyshowaa
 これから、新たに起業する人も、会社内で新たに事業を進める人も、組織を構築するという意味では同じです。その組織がいかなるものでも、各々の意見や立場があり、一筋縄ではいかないこともあるでしょう。今回は、組織を作る上で役割をどう決めていくのか、責任者をどう選出するのか考えていきたいと思います。

PM理論を活用する

 どんな組織にも必ずリーダーが必要になります。そのリーダーという役割の適任者の選出方法です。PM理論とは、Pがパフォーマンス(課題達成機能)、Mがメンテナンス(組織維持機能)という意味です。具体例をあげると、Pの能力が高く、Mの能力が低い場合、成果はあがりますが、人間関係はギスギスしている組織を指します。責任者が高圧的で、部下が委縮している状態です。Pの能力が低く、Mの能力が高い場合、責任者に人望はありますが、成果に結びつかない一種の仲良しクラブ化している組織を指します。責任者を選出する場合、このPとMの能力を二つとも持っていることが望ましいです。ただ、それは難しい場合が多いでしょう。まずは、責任者はPが高いタイプなのか、それともMが高いタイプなのか判断し、足りない部分をナンバーツーの人間が上手に補佐できるような組織にすることが必要です。

ハーマンモデル

 次は、組織の役割の決め方です。組織の人には、様々な思考や特性を持つ人が集まるでしょう。各々の個性を見極め、引き出すことが必要になります。ハーマンモデルとは、その思考の特性が脳のどの部分で決まるか、ということを考案した人の名前をとっています。このハーマンによると、人間は4つのタイプに分かれます。論理・分析型の理性派。経験・直観的な創造派。計画・秩序を守る傾向の強い堅実派。感性で動き、人間関係で良好な関係を築ける感覚派。この4つという研究結果を発表しています。これ以外にも、エゴグラムや、コミュニケーション・スタイル・モデルなどの性格分析の手法もあります。 

 日本では、外交的であることが「優」とされがちですが、組織の全員が外交的で話し好きだと、会議もうまくまとまらないでしょう。逆に、内向的な人が多いと、意思決定に時間がかかり、スピーディーな決断が難しくなるでしょう。どのタイプが優れているという優劣はありません。自分や組織の人間が、どのタイプかを知った上で、適切な役割や仕事を与えていくのに必要な分析になります。まずは組織の目的は何か考え、それに最適な責任者の選出、そしてその組織に所属するメンバーの特性を把握し、適切な役割を与えていくことが重要といえるでしょう。


 上記の方法を活用して、是非組織の重要人物を選定してみてください。

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