退職届を提出する前日に考えておくべき3つのこと
- 2014/03/28
- Shingo Hirono

退職を決意し、上司との話し合いも終え、いよいよ退職届を提出するというその前日は長い人生の中で、そう何度も訪れない特別な日と言っていいでしょう。さまざまなことが頭に去来するでしょうし、感慨深い思いがあるかもしれません。
その意味で貴重な1日と言うこともできますし、有効に使いたい日でもあります。ただ感傷的になったり、退職後の人生に不安を感じたりしているだけでは、無為に過ごすことになってしまいます。その貴重な日を有為に過ごすために、考えておくべき3つのことを話していきましょう。
1. 「人生の選択権は自分が握っている」ということ
まず、自分の人生の選択権は自分が握っているということを再認識する必要があります。提出日の前日に準備した退職届を前にすると、多くの人がそれを動かしがたい事実であることのように錯覚してしまいがち。しかし、退職届を提出するまでは、まだ退職は正式に決定されたわけではありません。厳密に言うと、届けを人事部や労政部などの担当部署で受理するまでは、撤回が可能なのです。
提出する前に、この事実をしっかり認識すべきです。つまり、「退職を撤回し、今の職場にとどまる」という選択肢も、まだ残っています。それを再認識し、もう1度「選択の自由」について考えてみましょう。自分の人生を深く考察するのに、こんな好適な機会は滅多にありません。
2. 退職後のこと
次に、もし、最後の選択で退職を選んだ場合の、「これからの人生」について考えておくべき。すぐに転職活動を開始するのか。それとも、少し心身を休めるためのインターバルを取るのか。転職するとしたら、どんな業種、職種を希望するのか、などなど。ある程度具体的に考えてみるのです。できれば、いつごろを再就職のタイムリミットにするかも、頭の中で設定しておくといいでしょう。焦る必要はありませんが、前もってプランを考えておいた方が、退職後の日々を有効に過ごすことができます。
3. 退職日までにすべきこと
3つ目は、退職届を提出してから、実際に退職する日までにすべきことについて。各種手続きは社内規定に従ってすれば良いわけですから、わざわざ退職届提出の前日に考える必要はありません。考えておくべきなのは、退職日までにどうしてもしなければいけない「仕事の引き継ぎ」についてです。
前日を無為に過ごすよりは、引き継ぎの準備を始めるために、「自分の仕事」について考えてみることはとても有効です。自分が現在行っている仕事について、改めて頭の中で整理してみましょう。もしかすると、「自分の仕事にはこんな魅力があるのか」と気づき、退職撤回という判断に結びつくこともあるかもしれません。最初の項目でお話した「人生の選択権」がここに繋がってくるわけです。
退職届提出の前日は、いわば「人生の分水嶺」です。後に後悔することがないよう、しっかり自分と向き合って、人生についてじっくり考えることをおすすめします。
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