1. ピボットしても変わらない!ブレないサービスのゴールを作る3つのポイント

ピボットしても変わらない!ブレないサービスのゴールを作る3つのポイント

by -= Bruce Berrien =-
これから事業を立ち上げようという時に、まず考えるのは「何をするか」です。しかし実際にその事業を走らせてみると、想定していたところにニーズがなかったり、意外なところにニーズを感じたりということはよくあります。

この際に、多くのスタートアップが「ピボット」をしたり、方向性をずらしたりしてユーザーのニーズを捉えていくわけですが、この際に問題になるのが当初自分たちがやりたかったこととズレてしまったり、今までにやっていたことが無駄になってしまったりということ。

私はサービス統括として2度のピボットを経験していますが、こうした問題は常に頭を悩ませます。

「こうしたほうが成功しそうだけど、これでいいんだっけ?」
「今はこれで良さそうだけれど、長期の成長に耐えうるものだろうか?」

誰もが通る道だと思います。そんな時に重要なのが、サービスのゴールです。会社が目指すものとして、理念(ビジョン)やミッションなどが真っ先に浮かびますし、これらと混同しがちですが、私は別物だと考えています。

スタートアップで単一の事業を営んでいる場合、ビジョンとサービスのゴールが一致する場合もありますが、ビジョンが抽象的だったり、サービスがビジョンを達成するための一部だったりする場合は、サービスのゴールを明確にしておくことで、サービスのぶらしてはならない部分、柔軟に変化させていくべき部分を判断する指標になります。

そこで、経営者としては未熟な私の考えではありますが、ぶれないサービスのゴール設定のポイントをお話したいと思います。

誰かの課題を解決しているゴールを設定する

サービスのゴールは誰かの課題を解決している必要があります。この「誰か」と言うのは社会的な課題でもいいですし、ピンポイントなターゲットの課題でも構いません。

注意すべきなのは、このゴール自体が直接的に何らかの解決策を示しているということです。ビジョンで掲げられるものは間接的に「自分たちがこうなることで社会がこうなる」ということを示していることが多いですが、サービスのゴールは明確であればあるほどよいです。

というのは、これがブレない「軸」になるため、サービスが成功した時に発揮する大きな価値となるものである必要があるからです。

こうしたゴールを掲げることで、サービスの成長戦略として選択できるもの・できないものを判断することができます。

例えば、サービスの成長にはまずユーザーを集める必要があり、これができないと十分な価値を提供できないという時。成長のためにサービスの重要と思える機能を変更すべきかという選択はよくあります。

この選択に際して、変更後のサービスの延長線上にサービスのゴールが存在するのであれば、ユーザーを集める施策としてそれを取り入れるべきでしょう。逆に向かっている方向がゴールとズレてしまうのであれば、この施策は取り入れるべきではありません。

ユーザーのニーズが顕在化していなくても良い

先に述べたように、サービスのゴールは自分たちが提供すべき価値をぶらさないために明確にするものです。ですから、それ自体が強烈なニーズを掘り起こしていたり、ものすごく魅力的に人を惹きつけるものである必要はありません。つまり、よく言われる「それって結局使いたいの?」みたいな疑問に答える必要はないわけです。

なぜなら、ニーズはサービスの設計や施策で掘り起こすからです。ただし、重要なのはそのゴールが社会やターゲットに対して価値を生み出していることです。

例えば、「世の中のITエンジニアを一人でも多く生み出す」というサービスのゴールがあったとしましょう。当然課題となるのはエンジニアリングを勉強したい人って本当にいるの?という部分です。これはサービスとしては当然非常に重要ですが、ゴールを考える際にこれを前提とする必要はありません。

「世の中のITエンジニアを一人でも多く生み出す」と、ものづくりに取り組む人が増えて彼らの創造活動によって世の中が良くなる。と本気で思えるのであればそれで良いわけです。

このようなゴールを設定すると、本当はプログラミングの学習サービスを作りたいけれど、そのサービスの施策としてエンジニアリングに気軽に興味ももってもらう情報メディアをつくろうというのはアリ、となります。(施策として優れたものであるかはわかりませんが)

ある程度の期間でブラッシュアップし更新する

サービスのゴールを更新してしまうということは、ぶれないということと矛盾するように思えるかもしれませんが、そうではありません。

マーク・ザッカーバーグが今のfacebookはやりたいことの1%も実現していないといったと言われていますが、これは全ての起業家が感じていることでしょう。サービスの成長とともに、起業家も会社も成長しますから、理想がどんどん大きくなるというのはスタートアップとして健全な状況です。

サービスの成長のその時々で、「この方がしっくりくるよね」という議論は必要です。もちろん、軸がぶれてしまっては意味が無いですから今掲げているゴールが一旦自分たちの中で定着して、さらに洗いなおして明確にするということです。

これは会社のビジョンや掲げる目標、注力すべきポイント、KPIなど全ての指標に言えることです。これらを明確にすることは、「自分たちはこれを達成するのだ!」と明確にして、それに注力するために行うのですから、完全に定着したのであればさらに適当なものを掲げる必要があります。


以上、ここまでサービスのゴールについてお話しました。もちろん経営に正解はないですから、私の一つの意見として受け取って頂ければと思いますが、必ずしも現状の改善だけでサービスが成長するとは限らないということを理解して頂きたいと思います。

サービスのニーズや現状の施策の天井が見え始めた時、今はうまく言ってるけど何かしらのブレイクスルーが必要と感じた時、思い出して下さい。

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