1. 【活用前に知っておこう】クラウドサービスに潜む「危険性」とその対処法

【活用前に知っておこう】クラウドサービスに潜む「危険性」とその対処法

by Christian Lambert Photography
 クラウドサービスは企業にとっても個人にとっても、これまでの常識を覆すと言われるほど、便利なサービスです。しかしこのクラウドサービスは、便利であるが故にこれまでにはなかった、気をつけなければいけない危険性が存在すると言われています。それはどのようなものでしょうか。そして、どのように対処すればよいでしょうか。

情報漏えいやシステムトラブル

 インターネットを使い、雲の中でサービスが提供されるとすると、まず一番に考えられる危険性は情報漏えいとシステムトラブルです。例えばクラウドサービスの提供企業をA社、サーバを提供されている企業をB社とします。

 B社はA社から提供されているサーバに個人情報を保存しています。しかし、A社のセキュリティ管理が甘く、B社が知らない間に使用しているサーバから個人情報が漏えいしてしまう、もしくはサーバにトラブルが発生し、使用できなくなってしまうといった事態です。

 しかし、これについては一度よく考えてみる必要があります。自社では情報漏えいやシステムトラブルの危険性はまったくないでしょうか?

 これについてよく言われるのは、データセンターと、例えば銀行などとの比較です。私たちは銀行に預金をし、個人情報を預けています。そしてそのことに危険性を感じたりはしません。なぜなら、私たちがお金と個人情報を預ける銀行は、社会的に信頼できるとされ、必然的に私たちは銀行を信頼しているからです。クラウドサービスもこれと同じ。

 もちろん、どの業者も情報漏えいやシステムトラブルがないとは限りません。必要な対処法は、使用しないということではなく、使用者(ここでいうB社)が提供者(ここでいうA社)についてよく調査し、契約内容を把握し、信頼できると判断される会社を選ぶということです。

運用・管理方法が決まっていない

 おそらく、クラウドサービスの本当の意味での危険性は、この点にあると言ってよいでしょう。クラウドサービスはもともと自社のために開発されたものではありません。どの企業でも使えるように開発されたサービスです。そのため、適切なサービスを選択しなければ、不必要なコストがかかる、または使用する人がうまく活用できないといったことになります。

 例えばサーバの使用容量の見積もりが甘いと、その大半の容量を使用していなかったり、逆に容量が足りなくなり、アクセスや保存ができなくなる危険性が発生します。また、使用するユーザの管理ができていなければ、あるファイルにアクセスできるはずの人ができない、もしくはアクセスしてはいけない人がアクセスできるといった危険性も考えられるのです。

 このようなケースは、特にシステム担当者がいない企業に多いケースです。必要な対処法は、クラウドサービスの担当者(部署)を定め、社内でユーザやパスワードなどに関する運用・管理規定を設けるということです。

 
 クラウドは、うまく使いこなせば企業の収益性を高める可能性のある、有用なサービスです。使う前に一度、危険性について冷静に、適切に判断し、最も有効な活用方法を検討すべきでしょう。

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