1. 社内システムをクラウド化させることで生じる課題と対処法

社内システムをクラウド化させることで生じる課題と対処法

by bm.iphone
 現在、情報システムの世界では「クラウド」という言葉が一般化し、民間企業だけではなく、行政機関などもクラウドを利用するようになってきています。企業がクラウドを利用するメリットは、急速な変化への柔軟な対応が可能になる、資産を持つのではなく、利用することでそのトータルコストを抑えられる、海外などの市場変化にも対応できる、などが挙げられます。

 しかしその一方で、社内システムをクラウド化することに踏み切れていない企業が多いのも現状です。そこにはそれらの企業特有の、様々な課題があると言われています。社内システムをクラウド化するための課題とは一体何でしょうか。そしてその対処法はどんなことが挙げられるのでしょうか。それらの課題と対処法について、考えてみたいと思います。

セキュリティとネットワークへの不安という課題

 これは社内システムに限らず、何らかのクラウド化を考えた企業であれば、真っ先に考えることでしょう。大事な企業データが、自分たちが把握できない他社と共用の空間に置かれることへの不安や、繁忙期などにネットワークが混んでしまい、うまくアクセスできなくなるのではないかという不安は、確かに大きなものです。

 そして、これはどんなクラウドの提供会社でも、100%保証することは難しいと思われます。どんなにセキュリティが厳重で、余裕があって安全なネットワークを構築していても「絶対」ということはないからです。

 そのため、データの重要性とコストを考慮し、最もパフォーマンスの高いシステムを選ぶべきでしょう。そしてセキュリティとネットワークの不安については、セキュリティについては提供会社のセキュリティ対策が明確かどうかを確認し、ネットワークはサービスレベルをSLA(サービス品質保証)契約することによって、可視化が可能となります。漠然としたクラウドへの不安は可視化することで対処し、課題を克服しましょう。

クラウド運用に詳しい担当者がいないという課題

 企業が抱える技術的に最も大きな課題は、社内システムのクラウドへの移行です。クラウドはカスタマイズ可能といえども、パッケージ化されたサービスであるため、その移行には費用と時間がかかることが大半です。また、仮に移行できたとしても、それを運用する際、スキルを持った担当者がいなくてかえって混乱するというケースもあります。

 これらの課題については、「移行可能なシステムから順に移行する」という対策が有効です。必ずしもいきなり全てのシステムをクラウド化する必要はありません。メールシステムなど、比較的クラウド化しやすいシステムから移行し、そこで運用のノウハウを身につけ、それから次のシステム移行を計画するということが有効な対策となりまます。また、クラウド化が進展するに伴って、クラウドサービスの提供会社から、社内システムを移行しやすい環境が開発されつつあります。

 そのような動向に常に気を使い、課題を克服できるようなサービスがないか、よく検討してみることも対策の一つと言えるでしょう。


 以上、社内システムをクラウド化することで生じる課題と対処法を紹介してきました。企業に大きなメリットを与えてくれる「クラウド」ですが、ここで紹介した課題も念頭に置きながら導入を進めていくべきでしょう。

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