1. 企業の利益を導き出すために知っておきたい3つの「経営指標」

企業の利益を導き出すために知っておきたい3つの「経営指標」

by Yasuhiko Ito
 企業は、どのように利益を出していけばよいでしょうか?漠然とした「売り上げを伸ばす」「コストを削減する」といったことでは根拠に欠け説得力がないため、ステークホルダーや社員などに会社の方向性が浸透しにくくなる可能性があります。

 ここでは収益性に関する代表的な経営指標を使い、それぞれの指標から読み取れることを基に、利益の導き方を考えていきたいと思います。

売上高総利益率(売上総利益÷売上)

 この経営指標は、商品やサービスそのものがどの程度収益を出しているかを判断する指標です。この経営指標の比率が同業他社などと比較して高ければ、商品やサービスは魅力的なものとして市場に受け入れられ、利益に貢献していると判断できます。一方で低ければ、その魅力は低く、利益に貢献できていないと判断でき、よりよい商品やサービスを提供することが必要となります。

売上高営業利益率(営業利益÷売上) 

 この経営指標は、企業のビジネスそのものの収益性を表す指標です。ビジネスとは、「商品やサービスから、その販売や管理に費やす費用を差し引いたもの」を意味します。商品やサービスを売るには、そのためのコストがかかります。それを差し引いたものがビジネスであるという考え方です。

 この経営指標の比率が同業他社などと比較して高ければ、商品やサービスからのキャッシュイン(収入)に対してキャッシュアウト(コスト)は低いということとなり、利益に貢献していると判断できます。一方で低ければ、販売費や一般管理費(例えば広告費や事務用品費、交通費など)が高いということになり、その削減に着手する必要があります。

売上高経常利益率(経常利益÷売上)

 この経営指標は、企業の営業ビジネスに、営業外の収益、費用などを含めた企業活動全般の収益性を表す指標です。営業外の収益、費用とは、受取利息や受取配当金、支払利息などを指します。よって、売上高経常利益率は、「営業活動を含むすべての企業活動の収益性」ということができます。

 この経営指標の比率が同業他社などと比較して高ければ、支払金利などの水準も決して高くはなく、利益に貢献していると判断できます。一方で低ければ、借入金の支払利息が高いなどの可能性があり、借入を減らしたり、金利を下げるなど努力が必要になります。



 このように、経営指標を分解してみると、どこに利益の源泉があり、どこに改善すべき点があるかを明確にすることが可能です。そして改善点を絞り込んで対策を取ることで、効率的に利益を導き出すことができるようになるでしょう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する