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海外から見た日本のビジネスマンの「おかしい部分」と「素晴らしい部分」

Chie Nakamoto

2014/03/21(最終更新日:2014/03/21)


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by Dakiny
 ビジネスでもグローバル化が進み、外国人相手にビジネスをするシーンは増えてきています。日本のビジネスマンは、海外の人にはどのように映っているのでしょうか?

 実は、海外のビジネスマンと比べて日本のビジネスマンは特殊な部分がたくさんあると言われています。これを知っておくだけで、海外のビジネスマンとの交渉の場などで変な誤解を生むことがなくなるかもしれません。ここでは、海外から見た日本のビジネスマンについて特集していきたいと思います。

ここが変だよ日本のビジネスマン

 海外のビジネスマンから見て日本のビジネスマンの「ここが変」と思われている部分をまとめてみました。

会議にジョークが通じない

 海外のビジネスマンは重要な会議の席などでも、場の緊張をほぐすためにジョークを交えることがあります(” Breaking the ice”と呼ばれています)。会議の冒頭などで取締役がジョークを交えた挨拶をすることで場の雰囲気が和み、意見を言いやすい雰囲気にします。しかし日本の会議にジョークは禁物。初めから最後まで厳粛な雰囲気の中で会議が進められるのを見て海外の人は不思議に思うのです。

日本の会議は無言

 会議というのは様々な意見が飛び交い、そのうえで合意決定がなされる場であるというのが海外のビジネスマンの常識であるのに対し、日本の会議は事前におおよその事項がすでに決まっていて、それを会議で報告し合意されるスタイルが多いですよね。そのギャップに驚く海外の人は多いのです。

表敬訪問という認識が海外にはない

 日本のビジネスマンの間では当たり前に存在する「表敬訪問」ですが、海外の企業に日本の企業が表敬訪問すると、「仕事の話をしないのに何をしに来たんだ」「仕事の話をしないならただの時間の無駄じゃないか」ととられてしまうのです。海外では、訪問するなら必ずビジネスの話をするために会うというのが常識なのです。

日本人のボスは部下に気を使わない

 海外は上司が部下に話をする時も、「今話をしても大丈夫か」と確認します。部下の時間を尊重しているためです。時間がない場合は「後で時間が空いたら声をかけてほしい」と伝えます。しかし日本人の部下はどれだけ忙しくても上司に呼ばれた場合はその場で手をとめ、上司が最優先です。上司も部下の都合を聞かずに「○○君、ちょっと」と呼びます。これを見て海外のビジネスマンは「日本人のボスは部下に気を使わない」と感じるのです。

日本のビジネスマンは決定が遅い

 日本のビジネスマンは決定が遅いと思われてしまっているようです。これは、日本人の「完璧な状態に仕上げてからでないと表には出せない」という性質によるもので、ビジネスにおいても中途半端な状態ではなく完璧なものができると想定できた状況で初めてOKを出すためなのですが、外国のビジネスでは「たぶん大丈夫です」という状態でOKの返事を出したりするので、「日本のビジネスマンは決定が遅い」と言われてしまうのです。

日本のビジネスマンの「ここは素晴らしい」

 変だと思われている部分がある一方で、日本のビジネスマンは海外から「ここが素晴らしい」と称賛される部分もあります。

日本の名刺交換は素晴らしい

 日本のビジネスマンの名刺交換は世界では「素晴らしい」と言われることが多いです。最近では、日本の企業とのビジネスで名刺交換を行う際は日本式の名刺交換を覚えてきて、日本式で行ってくれる海外のビジネスマンも増えてきているそうです。

日本の会社は期限を守る、納期も守る

 日本のビジネスマンや企業の信頼感はピカイチです。「日本人はOKを出すまでに時間がかかるけれど、日本人が『できる』と言った場合は確実に期日までに仕上げてくれる。」と称賛されているのです。海外ではもっとアバウトで、一度OKを出してもその後取り消しになったり、やはり無理だと言われてしまったりすることはたくさんあるのです。


 海外から見た日本のビジネスマンの「ここが変」「ここが素晴らしい」という面をあげてみました。これらのことを理解しておくだけで、「ここが変」と思われる部分であっても誤解がないように相手に伝えることができるかもしれません。

 例えば、「決定が遅い」と思われがちであることを理解しておけば、決定までに時間を要する場合はその途中結果をきちんと報告(なぜ決定までに時間を要しているのか)することで相手の誤解を招くことを防げます。文化の違いが悪いのではなく、互いの国のビジネス文化の違いを理解することで交渉も上手くいきやすくなるのです。

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