1. 企業が新入社員研修を通じて抱えている課題とその解決法

企業が新入社員研修を通じて抱えている課題とその解決法

 企業は新入社員に対して、様々な研修を通じて教育を行います。基本的なコミュニケーション、日々の言葉づかいや報連相、チームワークの重要性やPDCAサイクルを通じた業務遂行などなど、様々なプログラムを用意しています。 

 「○○世代」と言われるように、その年によって新入社員の傾向や特徴があります。昨今における企業研修で感じられる課題としてどんなものがあるのでしょうか。各企業は、この課題を把握してそれに対する効果的な教育を実施していかなければなりません。

 他者への興味度の欠落 

 企業の新入社員教育を通じて、彼ら(彼女ら)に強く感じることはネットリテラシーが非常に高いということです。研修に参加する新入社員の実に9割以上、ほぼ全員がスマートフォンを使用していますし、もちろんパソコンも使います。これは、大学など学生時代から様々な企業でウェブ上から説明会や応募エントリーできるようになったという背景もあります。そんな新入社員世代にとって、ウェブに触れる時間は膨大で、外出先でも家に帰ってきてもスマホを手放すことはありません。

 研修のときに、5~6名で1つのテーブルを囲み、グループワークを行います。研修時間では皆ぞれぞれ、積極的にコミュニケーションをとっているのですが、休憩時間になると一斉にスマホをチェックします。講師側から声をかけたり、彼らの中でも積極的に話をしたりする人がいれば会話のきっかけは生まれますが、そういった人物が不在の場合、会話が始まるとこは非常に少ないのです。  他人への興味関心の欠如とも言えますが、昨今、職場や仕事外でのコミュニケーションの欠如が課題となっています。

 ネットコミュニケーションへの依存度 

 最近の新入社員の特徴として、非常に物覚えが早く優秀ということが挙げられます。先にも触れましたが、ネット上のあらゆる情報を収集する力やそれを整理する力、新たに構築する力などに長けている人物が多いのが印象です。 

 こうした側面は非常にプラスなことと言えるのですが、こういった優秀でスマートな人間、つまり企業にとっての「良い子」に共通してあげられる課題があります。それは、1つは発想自体がオリジナリティに欠けていることが多いことです。何故こうした状況になるかと言うと、彼らはネット上で様々な情報を拾い出すことは得意です。役立つ情報はネットの世界にも沢山あります。しかし大事なことは自分の頭で考え、それを他者に助言を仰いだり、本などでも調べて磨いていくプロセスなのです。このプロセスが欠落してしまうことは大きな課題です。

  他者、例えば自分よりも目上の人間との意見交換を行えば、コミュニケーション力も上がるでしょう。また本などには、ネット上にはない情報もあります。こうしたプロセスそのものが、人間的成長や新たな発見にもつながるのです。企業が新入社員研修を通じて抱えている課題というのは、年々変わります。そうした変化に合わせた研修プログラムの構築が求められます。

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